東京市場ザラバ~黒田日銀総裁講演からジリ下げ~(2016年9月5日)

2016年9月5日

・先週金曜日の雇用統計で非農業部門雇用者数・失業率共に予想に届かなかったため21:30の発表直後はドル売りとなりましたが、すぐに反転して逆にドル買いの流れとなり、NY株は利上げ懸念の後退から朝方は$120超の上昇となりました。
しかし9月利上げが完全に排除されたわけではなかったため伸び悩み、午後になると再び上げ出してダウは$72高・ナスは0.43%の上昇で引けました。
・本日の日経は206円上窓を明けた17,131で寄り付いた後は下げとなって9時半には17,078まで下落しましたが、そこからは戻して17,120近辺で小動きとなりました。
しかし11:30からの黒田日銀総裁の講演で「量・質・金利の各次元での拡大はまだ十分に可能」との発言もありましたが追加緩和策についての踏み込んだ発言がなかったことで日経先物とドル円が下落し、後場は17,097で寄り付きました。
その後はジリ下げが続いて15時前には17,009まで下落し、17,037.63(+111.95)で引けました。

日経先物
17,140で寄り付き、直後に17,160まで上げた後はジリ下げとなって9:25には17,070まで下落しましたが、そこからは反転して10:00には17,150まで上昇しました。
そこからは17,130-160での小動きとなりましが、11:30から始まった黒田日銀総裁が講演で「量・質・金利の各次元での拡大はまだ十分に可能」との発言もありましたが追加緩和策についての踏み込んだ発言がなかったことでドル円と共に下げとなって12:35には17,060まで下落しました。
その後は戻して17,100近辺で小動きでしたが、13:35から再び下げ出して14:55には17,000まで下落し、17,030(+90)△0.53%で引けとなりました。
現物は17,037.63(+111.95)△0.66%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
先週金曜日終値911.04よりも6.24ポイント高い917.28で寄り付き918近辺で小動きの後、9:35から一段上げて922近辺でのこう着となりました。
後場に入るとジリジリと上げて930近辺でのこう着となり、930.19(+19.15)△2.10%で引けとなりました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・先週金曜日のドル円は17:35に103.70まで上げた後はジリ下げとなって20:25には103.43まで下落し、21:25から一段下げて21:30の雇用統計の時は103.30でした。
発表直後に103.30から102.90まで急落して21:35には102.79まで下落しましたが、そこからは反転して22:00の103.78まで急速に上昇しました。
一旦103.43まで押し戻された後、NY株が堅調な動きだったことや仕掛け的な円売りの流れも加わり23:00から再び上げ出して23:40の104.32まで上昇が続きました。
その後は104.20近辺で小動きでしたが、01:20から下げ出して02:00には103.83まで下落してからは103.90-104.10での小動きとなって、104.02でNYクローズとなりました。
・東京時間7時は104.04で始まり、104.00近辺で小動きでしたが8:40から下げ出して9:20には103.67まで下落しました。
そこからは戻して104.00手前で小動きでしたが、黒田日銀総裁の会見が始まる11:30から下げ出し、追加緩和策についての踏み込んだ発言がなかったことで失望売りとなって11:40には103.53まで下落しました。
その後は103.60-80で上下していましたが、14:00から再び下げ出して14:40には103.27まで下落して先週金曜日の雇用統計後の上昇分が帳消しになり、103.35で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本・10年債券利回り(チャートは15:00時点)
朝方から利回りの上昇が続いてマイナス0.004%で15時となりました。

左:10年債券利回り-5分足 右:10年債券利回り-日足
 

 

上海総合指数
前日終値3,067.35よりも3.36ポイント高い3,070.71で寄り付き、小幅高水準での動きが続いて、3,072.10(+4.74)△0.15%で引けとなりました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  18,491.96(+72.66)
NASDAQ  5,249.90(+22.69)
・先週金曜日の雇用統計で非農業部門雇用者数・失業率共に予想に届かなかったため21:30の発表直後はドル売りとなりましたが、すぐに反転して逆にドル買いの流れとなり、NY株は利上げ懸念の後退から朝方は$120超の上昇となりました。
しかし9月利上げが完全に排除されたわけではなかったため伸び悩み、午後になると再び上げ出してダウは$72高・ナスは0.43%の上昇で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足