米雇用統計発表後のNY市場の動き(2016年8月6日)

2016年8月6日

・昨日発表された7月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の18.0万人増を大幅に上回る25.5万人増だったことで上昇しましたが、しばらくは早期利上げの警戒感も入り混じって大きな上昇にはなりませんでした。
しかしその後も株買いとドル買いが続いて大幅上昇となり、ダウは$191高、ナスダックとS&P500指数は史上最高値を更新しました。
・日経ナイトは16.260で寄り付き、雇用統計発表で16,220から16,400まで180円急伸し、一旦押し戻された後は上昇基調となって16,430(+220)で引けました。
・ドル円は発表直後の101.28からわずか27pips上昇した後すぐに押し戻されて上昇力が弱い感じを受けましたが、21:45に反転してからは強い上昇基調となって23:05の102.06まで上げ続けて、101.79でNYクローズとなりました。
・米国10年債権利回りは雇用統計発表で1.502%から06:00の1.594%まで上昇が続き、直近高値を上回る1.590%でNYクローズとなりました。

 

結果
21:30 7月非農業部門雇用者数 予想:+18.0万人 結果:+25.5万人 (前回:+28.7万人 修正値:+29.2万人)
21:30 7月失業率 予想:4.8% 結果:4.9% (前回:4.9%)
21:30 7月平均時給 (前月比) 予想:+0.2% 結果:+0.3% (前回:+0.1%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2016年8月6日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

昨夜のNY株式市場
NY DOW  18,543.53(+191.48)
NASDAQ   5,221.12(+54.87)
・先週金曜日のNY株は7月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回る25.5万人増だったことで米景気の先行きに安心感が広がり、朝方から大幅高となって終日高値圏で堅調な展開となり、ダウは$191高・ナスは1.0%の上昇となりました。
またS&P500指数とナスダック総合指数は史上最高値を更新しました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

日経先物(夜間)
 ナイトは16.260で寄り付き、直後から下げて17:45に16,170まで下落した後は16,190-230での小動きとなって、21:30の雇用統計の時は16,220でした。
発表で16,220から16,400まで180円急伸しましたが、すぐに押し戻されて21:40には16,270まで下落しました。
しかしそこからは再び上げ出して23:05には16,480まで上昇し、その後は16400-430での小動きとなって、16,430(+220)△1.36%で引けました。
またCME(円建て)清算値は16,410でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・先週金曜日のドル円は欧州時間は100.85-101.15で上下し、発表直前に上昇して21:30の雇用統計の時は101.28でした。
発表で好結果だったことで101.28から101.55まで27pips急伸しましたがすぐに押し戻されて21:45には101.18まで下落しました。
しかしそこからは上昇基調となって23:05の102.06まで上げ続け、その後は101.80近辺でこう着となって101.79でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 雇用統計発表で1.502%から1.549%まで急伸し、そこから更に上昇が続いて06:00には1.594%まで上昇して、ほぼ本日高値の1.590%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足