米雇用統計発表後のNY市場の動き(2016年7月10日)

2016年7月10日

・昨日発表された6月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回る結果を好感してNY株は堅調な展開となって大幅高で引けました。
・日経ナイトは発表直後に急伸した後は下げ出して上げ幅以上に下落しましたが、NY株の堅調さを受けて再び上昇となってほぼ高値で3時の引けとなりました。
・ドル円は発表直後はドル買いになりましたが、すぐに反転してドル売りとなって21:30の値よりも更に下落し、上下に振った後は21:30の値に近づいてNYクローズとなりました。
・米国10年債権利回りは発表直後に急伸しましたが、しばらくすると低下基調となって発表直前の値を下回ってNYクローズとなりました。

 

結果
21:30 6月非農業部門雇用者数 予想:+18.0万人 結果:+28.7万人 (前回:+3.8万人 修正値:+1.1万人)
21:30 6月失業率 予想:4.8% 結果:4.9% (前回:4.7%)
21:30 6月平均時給 (前月比) 予想:+0.2% 結果:+0.1% (前回:+0.2%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2016年7月8日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

昨夜のNY株式市場
NY DOW  18,146.74(+250.86)
NASDAQ   4,956.76(+79.95)
・先週金曜日のNY株は6月非農業部門雇用者数が市場予想18.0万人増を大きく上回る28.7万人だったことを好感して朝方から$200超の大幅高となり、その後もジリジリと上げ幅を拡大してダウは$250高、ナスは+1.6%もの大幅上昇となりました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

日経先物(夜間)
 ナイトは15,190で寄り付き15,150-210での小動きが続いて、21:30の雇用統計の時は15,190でした。 発表で15,190から15,370まで180円急伸しましたがすぐに押し返されて21:35に15,270まで下落、そこから再び上昇して21:40に15,360まで上昇しました。
しかしそこから急速な下げとなって22:15には15,100まで下落しました。
その後は再度上げ出して23:00には15,340まで上昇し、NY株が$200超で堅調に上昇を続けたことで日経も高値圏での堅調な動きとなって02:45には15,360まで上昇し、15,350(+230)で3時となりました。
またCME(円建て)清算値は15,340でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・先週金曜日のドル円は欧州時間は100.40-75での上下となり、21:20に下げて21:30の雇用統計の時は100.21でした。
発表で100.21から101.25まで104pips急伸しましたが、すぐに反転して22:10には99.92まで下落しました。
しかしそこからは再び上げとなって23:00には100.88まで上昇し、その後は上値の重い展開となってジリジリと下げて04:00以降は100.45近辺でこう着となり、100.53でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 雇用統計発表で1.390%から1.442%まで利回りは上昇しましたが、すぐに反転して22:00には1.370%まで低下しました。
22:45に1.410%まで再び上昇した後はジリジリと低下が続いて1.358%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足