米雇用統計発表後のNY市場の動き(2016年4月2日)

2016年4月2日

・昨日発表された3月雇用統計は失業率は悪化したものの非農業部門雇用者数・平均時給 (前月比)が予想を上回る好結果だったことで早期利上げへの懸念からダウ先物は軟調に推移していました。
しかし23:00の3月ISM製造業景況指数の好結果を受けて利上げ懸念の売りよりも米景気への安心感による買いの方が優勢となって堅調な値動きが続き、ダウナス共に上昇しました。
・ドル円は雇用統計発表直後は好結果を受けて上昇しましたがすぐに押し戻され、ISM製造業景況指数も好結果だったことで上昇しましたが、再び押し戻されて上昇分以上の下げとなって111.60でNYクローズとなりました。
・米国10年債券利回りは雇用統計とISM製造業景況指数の好結果発表後は上昇したものの早期利上げへの期待は薄く、買い戻しで利回りは抑えられました。

結果
21:30 3月非農業部門雇用者数 予想:+20.5万人 結果:+21.5万人 (前回:+24.2万人 修正値:+24.5万人)
21:30 3月失業率 予想:4.9% 結果:5.0% (前回:4.9%)
21:30 3月平均時給 (前月比) 予想:+0.2% 結果:+0.3% (前回:-0.1%)
23:00 3月ISM製造業景況指数 予想:51.0 結果:51.8 (前回:49.5)

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2016年4月1日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

昨夜のNY株式市場
NY DOW  17,792.75(+107.66)
NASDAQ   4,914.54(+44.69)
・昨日発表された3月雇用統計は好結果でしたがダウ先物は軟調な値動きとなりました。
しかし23:00の3月ISM製造業景況指数も好結果だったことで米景気への安心感が高まってプラテンしてからは堅調な値動きが続いたまま引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

日経先物(夜間)
 ナイトは16,190で寄り付き、ザラバで600円近い下落をしたこともあって17:10には16,310まで上昇しましたが、その後はジリジリとした下げとなって21:30の雇用統計発表の時は16,210でした。
発表で16,210から16,270まで60円急伸しましたが、すぐに反転してからはジリ下げとなって22:10には16,080まで下落し、16,100-140での小動きとなりました。
23:00の3月ISM製造業景況指数も好結果でNY株が上昇に転じたことで上昇基調となって00:05には16,280まで上昇しました。
しかしドル売りの流れとなってドル円が急速に下げ出したことで日経先物も軟調な動きとなり、01:20には16,110まで下落し、その後は小幅戻して16,200(+20)で3時となりました。
またCME(円建て)清算値は16,160でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
 昨日の欧州時間は17:50に112.42を付けてからはジリ下げとなって112円台を割り込み、21:30の雇用統計の時は111.93でした。
発表直後は好結果だったことで111.93から112.32まで急伸しましたが、すぐに反転して21:40には111.81まで下落しました。
その後は111.90-112.10で揉み合いとなり、23:00の3月ISM製造業景況指数も好結果だったことで急伸して23:10には112.45まで上昇し、112.30-45での揉み合いとなりました。
しかし00:20からドル売りの流れとなったことで下げ始めて01:50には111.68まで下落してISMの上昇分を打ち消し、更にジリ下げが続いて05:45には111.58まで下落して、111.60でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
 雇用統計発表で利回りは1.792%から1.814%まで急伸しましたがすぐに押し戻され、23:00のISM製造業景況指数で上昇しましたが、再び押し戻されて1.774%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

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