米雇用統計発表後のNY市場の動き(2015年10月3日)

2015年10月3日

・昨夜に発表された雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に下回り、また7月分も下方修正されたことで発表直後にダウ先物は急落し、NY市場が開場するとダウは一時250ドル近い下げとなりました。
しかし年内の利上げ観測後退を好感した買いや売り方の買い戻しで寄り後の売り一巡後は上昇基調が引けまで続いて、ダウナス共に大幅上昇で引けました。
またドル円も発表後に大幅下落しましたが、NY株上昇で円売りの流れを受けて急速に戻してほぼ全戻しに近い上昇となってNYクローズとなりました。

昨日の雇用統計では利上げを好感して上昇しましたが、日によって利上げを好感したり悲観したりハイボラで忙しい相場が続いていますので、来週も油断ならない日々が続きそうです。

結果
21:30 9月非農業部門雇用者数 予想:+20.1万人 結果:+14.2万人 (前回:+17.3万人 修正値:+13.6万人)
21:30 7月失業率 予想:5.1% 結果:5.1% (前回:5.1%)

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2015年10月2日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

昨夜のNY株式市場
NY DOW  16,472.37(+200.36)
NASDAQ   4,707.77(+80.69)
 昨日発表された9月雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に下回り、ダウは寄り後には一時250ドル近く下落しましたが、徐々に年内の利上げ観測後退を好感した買いや売り方の買い戻しが入って、ダウ、ナス共に大幅上昇で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

日経先物(夜間)
 ナイトは17,730で寄り付き、ジリジリとした上げが続いて21:30の雇用統計の時は17,800でした。
発表で17,800から17,530まで急落した後も下げが続いて22:35には17,240まで下落しました。
その後しばらく17,310-400で揉み合っていましたが、23:40から反転して上げ出して02:10の17,760まで上昇が続きました。
そこからは小幅押し戻されて、17,660(-10)▼0.06%で3時となりました。
CME(円建て)清算値は17,870でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
 昨日の欧州時間はゆっくりとしたジリ上げが続いて21:25には120.40まで上昇し、21:30の雇用統計発表の時は120.26でした。
発表で非農業部門雇用者数が予想を大幅に下回ったことで120.26から119.34まで98pips急落し、その後も下げが続いて23:05には118.68まで下落しました。 しかしNY株が利上げ後退を好感して上昇基調になったため円売りの流れとなってドル円は早いピッチで戻し、04:35には120.12まで上昇し、119.88でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 悪化した雇用統計の結果を受けて早期利上げ観測が後退したことで10年債利回りは急低下して22:45には1.915%まで低下しましたが、その後は戻して1.991%で7時となりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

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