米雇用統計発表後のNY市場の動き(2015年3月7日)

2015年3月7日

雪の影響で発表が各項目毎になるという異例の発表となりました。

・NY株は雇用統計結果が好結果だったことで6月利上げへの警戒や原油急落のため大幅下落となり、ダウは18,000ドルを割れての引けとなりました。
・ドル円は利上げ観測で米国債利回りが上昇しドル買いの流れとなり一時は121円台突入し、大幅円安となりました。
・米国債は雇用統計結果で6月に利上げを開始するとの見方が強まったため利回りは大幅上昇となり、債権は1日としては2013年11月以来の下げ幅となりました。

結果
22:30 2月非農業部門雇用者数 予想:+23.5万人 結果:+29.5万人 (前回:+25.7万人 修正値:+23.9万人)
22:30 2月失業率 予想:5.6% 結果:5.5% (前回:5.7%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2015年3月7日)の記事に載せています。
*ワシントンでの降雪の影響で結果数値が一部未発表です。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

私見
来週末(3/13)のMSQや3末を控えていることや公的資金の買いで下がりにくい状況下での上昇が続いてきましたが、昨日の雇用統計を受けてNY株の大幅下落が調整入りの初動になるのか、また日経がそれに対してどこまで頑張れるのか見極めていきたいところです。

 

昨夜のNY株式市場
NY DOW  17,856.78(-278.94)
NASDAQ   4,927.37(-55.44)
昨日のNY株は雇用統計が好結果だったことで利上げへの警戒が高まったことや原油先物が急落したことで大幅下落となり、ダウは18,000ドルを割れて引けとなりました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

日経先物(夜間)
ナイトは18,990で寄り付き、18,970-19040で上下し、雇用統計発表の22:30は19,000でした。
発表で19,000から19,090まで90円急伸し、19,040-080で揉み23:05から下げ出して23:25には18,940まで下落しました。
23:30にNY市場が開くと戻して19,040近辺で小動きでした、NY株が下げ足を速めたことで00:40から再び下げ出して01:45には18,890まで下落しました。
そこからは18,890-940で上下し、18,890(-100)▼0.53%で3時となりました。
なお、CME(円建て)清算値は18,860でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
昨日の17:10に120.18まで上げた後はジリ下げとなって22:20には119.82まで下落し、雇用統計発表の22:30は119.93でした。
発表で119.93から120.71まで78pips急伸し、そこから更に00:10には121.28まで上昇しました。
その後はNY株が下落したこともあって押し戻されて04:40には120.61まで下落し、120.78でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:30時点)
雇用統計の結果が好結果だったことでFRBが6月に利上げを開始するとの見方が強まり、22:30の2.101%から2.192%まで急伸し、そこからは更にジリ上げとなって03:15には2.259%まで利回りは上昇し、高値圏の2.247%で引けました。
なお、米国債は1日としては2013年11月以来の下げ幅でした。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

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