米雇用統計発表後のNY市場の動き（2015年2月7日）

2015年2月7日

・NY株は雇用統計で失業率は悪化しましたが非農業部門雇用者数が増加したことや過去2カ月分の非農業部門雇用者数が上方修正されたことを好感したことや原油価格上昇でダウ・ナス共に上昇してプラス圏で推移していましたが、午後になってスタンダード＆プアーズがギリシャの格下げを「Ｂ」から「Ｂ－」に引き下げたしたことで下げとなり、引けにかけて下げ幅を広げました。
・ドル円は雇用統計で急伸した後は米国債利回り上昇や日経ナイト上昇、またストップロスを巻き込んでの上昇が続き、雇用統計発表時点からは2円近くの円安となる大幅上昇となりました。
・米国債は1日の上げ幅としては2013年11月以来の大幅上昇となりました。

結果
22:30　1月非農業部門雇用者数　予想：+22.8万人　結果：+25.7万人　（前回：+25.2万人　修正値：+32.9万人）
22:30　1月失業率　予想：5.6％　結果：5.7％　（前回：5.6％）

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細（2015年2月7日）の記事に載せています。
（下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。）

私見
昨日はドル円が雇用統計前にこう着してエネルギーを溜めていたことで大幅上昇となり、日経はNY株の軟調さよりもドル円の上昇に引っ張り上げられましたが、週明けにNY株が利上げを嫌気した調整入りの可能性もあるので、昨日のナイト上昇を手放しに喜べないところです。

昨夜のNY株式市場
ＮＹＤＯＷ　17,824.29(-60.59)
ＮＡＳＤＡＱ　 4,744.40(-20.70)
昨日のNY株は雇用統計結果を好感したことや原油価格上昇でプラス圏で推移していましたが、午後になってスタンダード＆プアーズがギリシャの格下げを「Ｂ」から「Ｂ－」に引き下げたしたことで下げてマイテンとなり、引けにかけて下げ幅を広げました。

左：DOW－1分足　右：NASDAQ－1分足
　

左：DOW－日足　右：NASDAQ－日足

日経先物（夜間）
ナイトは17,640で寄り付き、17,630-670での小動きが続き、雇用統計発表前に小幅下げて22：30は17,620でした。
発表で17,620から17,760まで140円急伸し、そこから更に上げて23：05には17,830まで上昇しました。
その後一旦17,770まで押して17,800近辺で揉んでいましたが、00：00から再び上げ出して00：20には17,920まで上昇しました。
そこからは17,900-920でこう着となって17,900で3時の引けとなりました。
なお、CME（円建て）清算値は17,810でした。

左：日経先物－5分足　右：日経先物－日足
　

ドル円（チャートは7:00時点）
昨日の欧州時間は117.20-40で小動きとなり、22：30は117.13でした。
発表で117.13から118.32まで119pips急伸し、そこから更に上げていって02：10には119.20まで上昇しました。
その後は119.10-20での小動きになりましたが、05：10から下げ出して05：54には118.81まで下落した後は再び上げて119.04でNYクローズとなりました。

左：ドル円－5分足　右：ドル円－1時間足
　