米雇用統計発表後のNY市場の動き(2014年11月8日)

2014年11月8日

昨夜(11/7)22:30に発表された雇用統計が失業率は改善したものの非農業部門雇用者数は予想を下回るという結果でした。
NY株は今週に入ってダウが連日の過去最高値更新して高値圏にあったこともあり、上値を追う展開とはなりませんでしたが底値も堅い展開となりました。
日経ナイトは寄りから発表にかけては重い展開でしたが、発表後はドル円の下落も手伝って下げ足を速めて一時は270円安の16,670まで下落しました。
ドル円は10年債利回りが低下したことや先週のFOMC,日銀追加緩和からの強烈なドル買いの反動もあって、発表後はジリ下げとなり22:30の発表時点から100pips以上下げる場面がありました。

昨夜の雇用統計で日経ナイトとドル円は先週からの急上昇の利確売りもあって下げたものの、NY株は方向性が明確に出るような動きにはならず、来週からの流れが読みにくい結果となりました。

 

結果
22:30 10月非農業部門雇用者数 予想:+23.5万人 結果:+21.4万人 (前回:+24.8万人 修正値:+25.6万人)
22:30 10月失業率 予想:5.9% 結果:5.8% (前回:5.9%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2014年11月7日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

昨夜のNY株式市場
NY DOW  17,573.93(+19.46)
NASDAQ   4,632.53(-5.94)
10月雇用統計が失業率が5.8%と予想より良かったものの、非農業部門雇用者数は予想を下回ったことで、朝方はマイナス圏で動いていましたが、徐々に上げていき、ダウは小幅プラス、ナスは小幅マイナスとなりました。
また、イラクへの米軍派兵を倍増することも上値を重くしていました。

左:DOW-5分足 右:NASDAQ-5分足
 

 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

日経先物(夜間)
ナイトは16,890で寄り付き、ジリ下げとなって18:45には16,800まで下落し、そこからは小幅戻って雇用統計発表の22:30は16,900でした。
発表直後に16,910まで上昇しましたがすぐに下げて16,770まで下落し、再び上げて22:45には16,900まで上昇しました。
しかしそこからは売られ出してジリ下げとなり23:55には16,670まで下落しました。
その後16,820まで戻す場面がありましたが引けにかけて下落し、16,730で3時となりました。
なお、CME(円建て)清算値は16,775でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
昨夜の欧州時間は115.10-30で上下し、直前の雇用統計直前の22:25には115.50まで上昇して発表の22:30は115.27でした。
発表で115.27から114.52まで75pips急落しましたが、すぐに反転上昇して22:45には115.41まで上昇しました。
しかしそこからはジリ下げとなり00:00には114.45まで下落し、114.99まで戻った後は再び下げて3:50には114.24まで下落しました。
その後小幅戻して114.62でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

左:ドル円-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
雇用統計発表で米国債が買われて10年債利回りは引けまで低下し続けました。
また、イエレン議長講演で「支えとなる政策は引き続き必要だ」、「政策正常化は金融市場のボラティリティを招く可能性がある」との発言で早期の利上げ懸念が薄まったことも債券が堅調な要因となりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

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