2014年8月2日
昨夜(8/1)21:30に発表された雇用統計が予想よりも悪化したにも係わらず6カ月連続の20万人超えだったことや早期利上げ懸念の後退で、一時はプラス圏になりましたがパレスチナ停戦が早くも破られたことが嫌気されて下落し、前日の大幅安に続いての続落となりました。
株が下落したことで、安全資産の米国債が買われて利回りは低下し、金利差からドル円は下落となりました。
昨夜は前日の300ドル超の大陰線明けの取引だったので、戻りを期待していた人も多かったのではないかと思いますが、NY株は大陰線が出るとそうそう簡単には戻してくれない傾向があります。
来週は日銀金融政策決定会合、ECB政策金利発表とビッグイベントが続きますし、週末からは本格的にお盆休暇に入っていきますので参加者も減り、思わぬ値動きに翻弄されないようにしていきたいところです。
結果(米国指標は他にも発表されていますが、ここでは雇用統計とISMのみ記載します。)
21:30 7月非農業部門雇用者数 予想:+23.0万人 結果:+20.9万人 (前回:+28.8万人 修正値:+29.8万人)
21:30 7月失業率 予想:6.1% 結果:6.2% (前回:6.1%)
23:00 7月ISM製造業景況指数 予想:56.0 結果:57.1 (前回:55.3)
★雇用統計の明細は、 米雇用統計詳細(2014年8月1日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)
昨夜のNY株式市場
NY DOW 16,493.37(-69.93)
NASDAQ 4,352.64(-17.13)
NY株式市場は雇用統計は悪化、ISM製造業景況指数は良化の結果を受けて、ダウ、ナス共に下落しました。
ダウは一時100ドル超の下落となり、昨日の300ドル超の下落に続いて大きく下げていましたが、午後になると上昇してプラテン寸前まで戻しましたが、引け前に再び下落しました。
日経先物(夜間)
ナイトは15.550で寄り付き、しばらく15,550で揉んでいましたが、17:20から下げ始め18:55には15,430まで下落しました。
その後、ジリ上げとなり21:30の雇用統計発表は15,470でした。
発表直後は15,440まで下落しましたが、急反転上昇して21:45には15,530まで上昇し、一旦15,470まで押した後再び上昇して23:00のISM製造業景況指数発表で15,550まで上昇しました。
しかし、NY株が軟調な動きになってきたためジリジリと下げ出して1:00には15,400まで下落しました。
そこからは15,400-440で上下し、引け前に上昇して15,460で引けとなりました。
なお、CME(円建て)清算値は15,415でした。
ドル円(チャートは6:00時点)
昨夜の欧州時間は102.95近辺でこう着が続き、21:30の雇用統計発表の時は102.93でした。
非農業部門就業者数、失業率共に予想に届かなかったことで、102.93から102.63まで30pips急落し、すぐに反転して102.93まで戻しましたが、再び下げて102.70近辺で上下していました。
23:00のISMで102.85まで上げましたが伸びはなく、すぐに102.70まで押し戻され、23:40から急落して23:50には102.32まで下落しました。
その後、102.40-55で上下し、4::20には102.60まで戻す場面もありましたが、102.55でNYクローズとなりました。
米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
雇用統計発表で米国債が買われ利回りは低下しました。
その後23:00のISMで一旦利回りが上昇しましたが、その後はジリジリと低下し2.500%近辺で小動きとなり2.494%でNYクローズとなりました。
左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足