米雇用統計発表後のNY市場の動き(2014年5月3日)

2014年5月3日

昨夜(5/2)21:30に雇用統計が発表されました。
予想を超える好結果だったことで、発表直後は日経ナイト、ドル円共に上昇しましたが、ダウ、ナスが寄りからの上昇が続かずマイテンしていき、また「親ロシア派武装勢力が手中に収めた東部スラビャンスクの奪還を目指し、大規模な軍事作戦を開始した」などのウクライナ問題の悪化が報道されたことも下落の要因となりました。

ダウが史上最高値圏で迎えるsell in Mayで、外部要因やファンドの決算、雇用統計が好結果だったことでの利上げ時期の前倒しなど注意しなければいけないことが多くあります。
個人的には、昨日のダウ・ナスの下落の要因はウクライナであるとの報道が多くありますが、実態は違うような気がします。

結果
・4月非農業部門雇用者数 予想:+21.8万人 結果:+28.8万人 (前回:+19.2万人 修正値:+20.3万人)
・4月失業率 予想:6.6% 結果:6.3% (前回:6.7%)

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2014年5月2日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

日経先物(夜間)
14,470でナイトは寄り付き、14,460-480で薄商いの中でこう着となっていました。
21:30の雇用統計発表で、14,480から14,550まで急伸して21:45には14,570まで上昇しました。
その後、14,530-550で揉んでいましたが、ダウ・ナスが軟調になってきて、ドル円が下げ始めたことで、23:40の14,520から23:45には14,420まで100円急落し、14,450で揉んだ後、再び下げ出し00:25には14,380まで下落しました。
そこからは14,410近辺で上下していましたが、2:05からジリ下げとなり14,380で3時の引けとなりました。
なお、CME(円建て)清算値は、14,380でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
  

 

昨夜のNY株式市場
NY DOW  16,512.89(-45.98)
NASDAQ   4,123.90(-3.55)
寄り付き後はダウ・ナス共に雇用統計の結果を好感して上昇しましたが、ダウが史上最高値圏であることや、ウクライナ情勢が再びきな臭くなってきたことから売りに押されて下落となり、共にマイナスでの引けとなりました。

左:DOW-5分足 右:NASDAQ-5分足
  

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
  

 

ドル円(チャートは6:00時点)
東京時間は102.25-40で小動きとなっていましたが、欧州時間に入っても102.45-55の小動きとなり、雇用統計の発表の時間となりました。
発表で、102.45から103.00まで55pips急伸し、103円台に突入かと思われましたが、超えることができずに102.80近辺まで押し戻されて揉んでいました。
しかし、23:25の102.75から下げ始めて、23:45には102.13まで下落して、雇用統計の上昇以上の下落となりました。
その後は、102.15-35でこう着となり、102.19でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
  

 

米国債(チャートは6:00時点)
雇用統計が好結果だったことで、売られて下落しましたが、ウクライナ情勢への懸念から安全資産として買い戻されて、下落を全戻しして高値圏での引けとなりました。

左:米国10年国債先物-15分足 右:米国10年国債先物-日足
  

 

日本国債(チャートは6:00時点)
米国債と同様に、雇用統計結果で売られてウクライナ懸念で買い戻され、行って来いとなりました。

左:日本国債先物-15分足 右:日本国債先物-日足
  

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


5 + 8 =