日銀黒田総裁会見要旨(2014年2月18日)

2014年2月19日

昨日(2/18)に黒田東彦日銀総裁が18日の金融政策決定会合後に行った記者会見の要旨です。(時事通信より転載)

成長融資・貸し出し増加支援策の拡充
量的・質的金融緩和の効果波及メカニズムを強化するものだ。エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためにタイヤを強化したようなもの。金融機関による貸し出し増加や成長力強化に向け日銀としての強いメッセージを含むものとして決定した。

新興国の影響
一部新興国は当面成長に勢いを欠き、不確実性も高い。構造的な問題を抱えた新興国や資源国の動向を十分見ていく必要がある。

金融政策
リスクが顕在化すれば、ちゅうちょなく量的・質的金融緩和の調整を行う。長期国債の毎月買い入れ額は今後も月6兆~8兆円程度を基本に弾力的に運用する。

景気見通し
雇用・所得環境の改善を背景に、消費税増税前の駆け込み需要が既に一部で顕在化している。駆け込み需要は3月にかけて広がり、内需は底堅く推移する。日本企業の収益改善も続く。米国経済の成長が加速し、中国の安定的な成長が続く中で、輸出は緩やかに持ち直す。国内では景気の前向きな循環が続いており、今の時点で(日銀が予想する2013年度の2.7%成長を)達成できないとは考えていない。

経常収支
貿易赤字が縮小すれば、黒字の減少は改善する。特に懸念はしていない。

★日銀金融政策発表の時の動きは、日銀金融政策発表後の動き(2014年2月18日)に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

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