2021年6月17日
・昨日のNY株はFOMCで政策金利は市場の予想通りでしたが、FOMC参加者18人のうち13人が政策金利予想(ドットチャート)で利上げを開始を予想し、2023年に2回(計0.50%)の利上げを予想、またパウエルFRB議長は会合後の記者会見で「委員会は資産購入策について議論することを決めた」と述べたことで利上げの時期の予想が前倒しと早期の金融引き締め警戒感からドル買い、株売り、債券売りとなりました。
・本日の日経は前日終値29,291.01よりも141.67円安い29,149.34で寄り付き、直後に29,197まで上昇しましたが、すぐに反転して28,974まで下落し、そこからはジリ下げが続いて前引け前には416円安の28,875まで下落しました。
後場になるとジリジリとした戻りが引けまで続いて、29,018.33(-272.68)▼0.93%で引けました。
★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2021年6月17日)の記事に載せています。
日経先物
・29,150で寄り付き、直後に29,210まで上昇しましたが、すぐに反転して急速に下げ出して9:15には28,920まで下落し、そこから更にジリ下げとなって11:25には28,820まで下落しました。
その後はジリジリとゆっくりした戻りが続いて14:35に29,000まで上昇し、29,000(-250)▼0.85%で引けました。
現物は29,018.33(-272.68)▼0.93%でした。
東証一部売買代金:22,782億円、東証一部売買高:9.97億株
東証一部騰落数 値上がり673銘柄、値下がり1,409銘柄、変わらず111銘柄
マザーズ
・前日終値1,203.04よりも8.96ポイント安い1,194.08で寄り付き、直後から下げ出して10:10には1,173まで下落し、そこから前場は1,175-80での小動きが続きました。
後場になると1,179-83での小動きがひたすら続いて、1,182.65(-20.39)▼1.69%で引けました。
ドル円(チャートは15:30時点)
・欧州時間は109.80-110.00で上下が続き、FOMCで利上げの時期の予想が前倒しと早期の金融引き締め警戒感から急速なドル買いの流れとなり、03:00の109.86から05:40には110.71まで85pips急伸し、110.71でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると110.60-85のレンジ内の上下がひたすら続いて、110.64で15時となりました。
日本国債(チャートは15:00時点)
・大きな動きはありませんでした。
上海総合指数
・前日終値3,518.32よりも10.01ポイント安い3,508.31で寄り付き、すぐにプラテンすると前場はプラス0.0-0.4%で推移し、後場は前日終値を挟んでプラス・マイナスを繰り返し、3,525.60(+7.28)△0.21%で引けました。
昨日のNY株式市場
NY DOW 34,033.67(-265.66)
NASDAQ 14,039.68(-33.17)
・NY株はFOMCで参加者18人のうち13人が政策金利予想(ドットチャート)で利上げを開始を予想し、2023年に2回(計0.50%)の利上げを予想、またパウエルFRB議長は会合後の記者会見で「委員会は資産購入策について議論することを決めた」と述べたことで利上げの時期の予想が前倒しと早期の金融引き締め警戒感から売りが膨らみダウは$$265安、ナスは0.24%安で引けました。
米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMC結果公表直後に利上げの時期の予想が前倒しと早期の金融引き締め警戒感から債券が売られて利回りが1.490%から1.581%まで急上昇し、1.581%でNYクローズとなりました。
左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足