2022年5月5日
FOMC声明では予想通りFF金利の誘導目標を0.75-1.00%へ0.50%の引き上げと保有資産を圧縮する量的引き締め(QT)でしたが、パウエルFRB議長会見で「今後2回の会合で0.50%の利上げを検討」「0.75%利上げは積極的に検討しているものではない」と0.75%の利上げの可能性が低いことを示唆したことでドルは売られ、株は買われて大幅高となりました。
結果
0.25-0.50%から0.75-1.00%に引き上げ
★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2022年5月5日)の記事に載せています。
昨日のNY株式市場
NY DOW 34,061.06(+932.27)
NASDAQ 12,964.85(+401.10)
・朝方は4月ADP雇用統計や4月ISM非製造業景況指数が予想を下回ったことで軟調に推移していました。
FOMCでは予想通りFF金利の誘導目標を0.75-1.00%へ0.50%の引き上げと保有資産を圧縮する量的引き締め(QT)でしたが、パウエル議長が会見で「今後2回の会合で0.50%の利上げを検討」「0.75%利上げは積極的に検討しているものではない」と0.75%の利上げの可能性が低いことを示唆したことで急速に買われてダウは$932高、ナスは3.19%の大幅高となりました。
日経先物(夜間)
・みどりの日の祝日で休場でした。
CME日経225先物は27,425でした。
ドル円(チャートは6:00時点)
・昨日はFOMC声明発表までは129.75-130.15で上下し、03:00は130.00でした。
発表直後は予想通りFF金利の誘導目標を0.75-1.00%へ0.50%の引き上げと保有資産を圧縮する量的引き締め(QT)だったことで129.72-130.16で上下に振り、03:30から始まったパウエルFRB議長会見の冒頭で「インフレはあまりにも高い」との発言で130.37まで上昇しました。
しかしその後「今後2回の会合で0.50%の利上げを検討」「0.75%利上げは積極的に検討しているものではない」と0.75%の利上げの可能性が低いことを示唆したことでドルが急速に売られ、03:35の130.37から03:55には128.62まで175pipsもの大幅急落し、129.12でNYクローズとなりました。
米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMC声明発表後のパウエルFRB議長会見で0.75%の大幅利上げに消極的な姿勢を示すと金融引き締め観測が後退したことで債券が買われて3.003%から2.913%まで急低下し、2.940%でNYクローズとなりました。
左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足