米雇用統計発表後のNY市場の動き(2021年3月6日)

2021年3月6日

 2月雇用統計は非農業雇用者数が予想の18.2万人増を大幅に上回る37.9万人増、失業率は予想の6.3%を小幅改善の6.2%、平均時給は前月比、前年同月比共に予想通りの結果でした。
 週初から続いていたNY株の調整下げやドル買い、債券売りによる米利回りの上昇で迎えた雇用統計でしたが、発表後から株は大幅高となり、ドルや利回りは押し戻されながらも高値圏を維持したままNYクローズとなりました。

・NY株は序盤は連日の下落基調の流れを引き継いでダウが150ドル超下落、ナスは前日比2.6%超下落しましたが、売り一巡後は2月米雇用統計の好結果を好感して幅広い銘柄に買い戻しが入り、上昇基調が引けまで続いてダウは$572高、ナスは1.55%の大幅高で引けました。

・日経ナイトは雇用統計発表直後に28,870から28,730まで下落しましたが、すぐに切り返して23:20には29,120まで急伸しました。
NY株式市場が始まると序盤はNY株が連日の下落基調の地合いを引き継いで急速に下げ出したため01:25には28,600まで500円超下落しましたが、そこからは逆に買戻しが強まって5:20には雇用統計後の高値を上回る29,170まで上昇し、29,150(+390)で引けました。

・ドル円は雇用統計の好結果を受けて直後に108.28から108.64まで急伸しましたが、すぐに反転して23:20には108.12まで押し戻され、NYタイムに入ると序盤はNY株が下落したため00:40に108.08まで下落し、その後はNY株が上昇基調になりましたが米長期金利が低下に転じたことで上値が抑えられるなか、ゆっくりジリジリとした上昇が続いて108.38でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは2月雇用統計の好結果を受けて債券売りが強まりが先行し22:30に1.613%まで急伸し、その後は債券に値ごろ感からの押し目買いや週末を控えたポジション調整が入って利回りは低下し、1.550-1.580での推移が続いて、1.577%でNYクローズとなりました。

結果
22:30 2月非農業部門雇用者数 予想:+18.2万人 結果:+37.9万人 (前回:+4.9万人 修正値:+16.6万人)
22:30 2月失業率 予想:6.3% 結果:6.2% (前回:6.3%)
22:30 2月平均時給 (前月比) 予想:+0.2% 結果:+0.2% (前回:+0.2% 修正値:+0.1%)
22:30 2月平均時給 (前年同月比) 予想:+5.3% 結果:+5.3% (前回:+5.4% 修正値:+5.3%)

 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    31,496.30(+572.16)
NASDAQ   12,920.15(+196.68)

・昨日のNY株は序盤は連日の下落基調の流れを引き継いでダウが150ドル超下落、ナスは前日比2.6%超下落しましたが、売り一巡後は2月米雇用統計の好結果を好感して幅広い銘柄に買い戻しが入り、上昇基調が引けまで続いてダウは$572高、ナスは1.55%の大幅高で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
・ナイトはその日のザラバ中に28,310まで下落した後28,870まで急反発をし、28,740で寄り付き、そこからはジリジリと上げ出して21:00に28,900まで上昇し、22:30の雇用統計の時は28,870でした。
発表直後に28,870から28,730まで下落しましたが、すぐに切り返して23:20には29,120まで急伸しました。
NY株式市場が始まると序盤はNY株が連日の下落基調の地合いを引き継いで急速に下げ出したため01:25には28,600まで500円超下落しましたが、そこからは逆に買戻しが強まって5:20には雇用統計後の高値を上回る29,170まで上昇し、29,150(+390)で引けました。
CME日経225先物は29,180でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日
 

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・欧州時間に入ると東京時間のドル買い・円売りの流れを引き継いでジリジリとした上昇が続き、16:30の108.23から20:30には108.55まで上昇し、その後雇用統計を控えた調整売りに押されて22:30は108.28でした。
2月雇用統計の好結果を受けて直後に108.28から108.64まで急伸しましたが、すぐに反転して23:20には108.12まで押し戻され、NYタイムに入ると序盤はNY株が下落したため00:40に108.08まで下落しました。
その後はNY株が上昇基調になりましたが米長期金利が低下に転じたことで上値が抑えられるなか、ゆっくりジリジリとした上昇が続いて108.38でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・2月雇用統計の好結果を受けて債券売りが強まりが先行し22:30に1.613%まで急伸し、その後は債券に値ごろ感からの押し目買いや週末を控えたポジション調整が入って利回りは低下し、1.550-1.580での推移が続いて、1.577%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足