東京市場ザラバ~米株の大幅安を受けて日経は437円安~(2021年1月28日)

 

2021年1月28日

・昨日のNY株はボーイングが2020年10-12月期決算で最終赤字が前年同期の8倍に膨らんだため4%下げたことやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が決算発表時に「年前半は半導体の供給不足が続く」との見通しを会社が示したことで6%強下落し、インテルやエヌビディアなどの半導体株にも売りが出たことでダウ・ナスともに今年最大の下げ幅となり、ダウは$633安、ナスは2.61%安で引けました。
またFOMCは予想通り現状維持の内容で相場への影響は限定的でした。

・本日の日経は前日終値28,635.21よりも465.94円安い28,169.27で寄り付き、直後に660円安の27,975まで急落しましたが、そこからはジリジリとした戻りが続いて11時前には28,360まで上昇して28,323で前引けとなりました。
後場になるとジリジリと押し戻され、13:20から下げ足を速めて13時半過ぎに28,131まで下落し、その後28,278まで戻しましたが引けにかけて再び押し戻されて、28,197.42(-437.79)▼1.53%で引けました。

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2021年1月28日)の記事に載せています。
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日経先物
・28,040で寄り付き、直後から下げ出して8:55には770円安の27,870まで急落しましたが、そこから反転するとリバウンドが続いて10:55には300円安の28,340まで上昇しました。
後場になるとジリジリと押し戻され、13:20から下げ足を速めて13:35に28,110まで下落し、その後28,240まで戻しましたが引けにかけて急速に押し戻されて、28,,050(-590)▼2.06%で引けました。
現物は28,197.42(-437.79)▼1.53%でした。

東証一部売買代金:48,334億円、東証一部売買高:21.37億株
東証一部騰落数 値上がり912銘柄、値下がり1,192銘柄、変わらず85銘柄、比較不可1銘柄

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値1,275.83よりも23.50ポイント安い1,252.33で寄り付き、直後に1,241まで下落した後は1,242-52での揉み合いが前場いっぱい続き、後場になるとジリジリとした下げが続いて下げ幅を広げ13:45に1,227まで下落しました。
そこから小幅リバりましたが、引けにかけて再び売られて1,233.26(-42.57)▼3.34%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:20時点)
・欧州時間は欧州株価の大幅下落を受けてリスク・オフのドル買いが強まり17:00の103.67から23:50には104.17まで上昇し、NYタイムに入ると104.00-20での揉み合いが続き、104.09でNYクローズとなりました。
またFOMCでは0.00-0.25%に据え置きで、声明で「経済活動や雇用の回復ペースはここ数カ月に鈍化しており、弱さはパンデミックで最も大きな打撃を受けたセクターに集中している」「FRBはこの厳しい状況で米経済を支援し、最大雇用と物価安定の目標を達成するために、あらゆる手段を活用することに注力している」と改めて表明し、パウエルFRB議長会見で「今後の道筋は非常に不確実なまま」としながらも、「一部の動きは年内の見通し改善を示唆」「下期の力強い経済見通しを支持する有望な証拠ある」などと発言した。テーパリングの議論については「時期尚早」とし、「時期が来たならば事前に検討することを話す」と発言しましたが、大きな反応はありませんでした。
・東京時間に入るとドル買いと円売りの流れとなり9:00に104.13から104.30まで急伸し、そこからはジリ上げが続いて12:40に104.36まで上昇しました。
その後は逆にジリジリとした下げが続いて14:55に104.21まで下落し、104.23で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値3,573.34よりも38.68ポイント安い3,534.66で寄り付き、前場半ば過ぎにマイナス1.4%まで下落し、後場になると下げ幅を広げてマイナス1.1-2.1%で上下して、 3,505.18(-68.17)▼1.91%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  30,303.17(-633.87)
NASDAQ  13,270.60(-355.47)
・昨日のNY株はボーイングが2020年10-12月期決算で最終赤字が前年同期の8倍に膨らんだため4%下げたことやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が決算発表時に「年前半は半導体の供給不足が続く」との見通しを会社が示したことで6%強下落し、インテルやエヌビディアなどの半導体株にも売りが出たことでダウ・ナスともに今年最大の下げ幅となり、ダウは$633安、ナスは2.61%安で引けました。
またFOMCは予想通り現状維持の内容で相場への影響は限定的でした。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・19:30に1.048%まで上昇しましたが、欧米の株式相場が軟調に推移したことを受けて下げ出して23:30には1.004%まで低下し、NYタイムはFOMCの影響はほとんどなく1.010-23で上下し、1.013%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足