東京市場ザラバ~国内決算悪で上値重く57円安~(2020年7月30日)

 

2020年7月30日

・昨日のNY株はFOMC後のパウエルFRB議長会見から一段高となり、ダウは$160高、ナスは1.35%高で引けました。
FOMC声明では「米経済を支援するためにあらゆる手段を行使し、雇用最大化と物価安定という目標を促進することに全力で取り組む」とし、必要な限り事実上のゼロ金利政策を継続すると改めて表明し、資産購入について今後数カ月間は「少なくとも現在のペースで続ける」との文言を維持しました。
また外国中銀向けドルスワップ協定とFIMAレポファシリティーを2021年3月31日まで延長することを明らかにしました。
 パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で「今後の経済の行方は非常に不確実」「現在の景気の落ち込みは深刻。回復には財政と金融政策による支援が必要」「今回のFOMCでは長期目標強化の可能性を巡り集中的に議論した」「必要ならフォワードガイダンスと資産購入の調整可能」などと発言しました。

・本日の日経は前日終値22,397.11よりも92.13円高い22,489.24で寄り付き、すぐに22,506まで上昇しましたがそこからは22,450近辺での小動きがしばらく続き、11時から再び下げ出して後場に入った直後に44円安の22,353まで下落しました。
その後は22,350-390での小動きが続き、引けにかけて小幅ながら更に下落して22,339.23(-57.88)▼0.26%で引けました。

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2020年7月30日)の記事に載せています。
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日経先物
・22,520で寄り付き、9:00から下げ出して9:35に22,420まで下落し、しばらく22,420-460で揉み合った後、11:00から再び下げ出して12:30にはマイテンして10円安の22,330まで下落しました。
その後は22,350近辺での小動きが続き、14:30から一段下げて50円安の22,310まで下落し、22,320(-20)▼0.09%で引けました。
現物は22,339.23(-57.88)▼0.26%でした。

東証一部売買代金:22,659億円、東証一部売買高:13.00億株
東証一部騰落数 値上がり769銘柄、値下がり1,321銘柄、変わらず81銘柄、比較不可1銘柄

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
・前日終値959.89よりも3.51ポイント高い963.40で寄り付き、961-972でプラス圏での小動きがひたすら続いて972.33(+12.44)△1.30%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨夜のドル円は欧州時間からFOMCまでは104.80-105.20で上下し、03:00のFOMC声明発表の時は104.94でした。
発表後から下げ出して03:35には104.76まで下落しましたが、パウエルFRB議長が新型コロナウイルス感染拡大の影響からの景気回復に向けて「あらゆる手段」を尽くすと表明したことで低金利が当面続くとの見方からドル売りが強まり04:00には105.15まで上昇しました。
しかしその後は押し戻されて104.91でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると午前は104.98-105.15での小動きが続き、14:00からドル買いの流れに乗って上げ出して14:20に105.29まで上昇し、105.27で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
・前日終値3,294.55よりも5.02ポイント高い3,299.57で寄り付き、プラス0.5%-マイナス0.5%で方向感のない上下がひたすら続いて、3,286.82(-7.73)▼0.23%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  26,539.57(+160.29)
NASDAQ  10,542.94(+140.85)
・FOMC声明では「米経済を支援するためにあらゆる手段を行使し、雇用最大化と物価安定という目標を促進することに全力で取り組む」とし、必要な限り事実上のゼロ金利政策を継続すると改めて表明し、資産購入について今後数カ月間は「少なくとも現在のペースで続ける」との文言を維持しました。
また外国中銀向けドルスワップ協定とFIMAレポファシリティーを2021年3月31日まで延長することを明らかにしました。
 パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で「今後の経済の行方は非常に不確実」「現在の景気の落ち込みは深刻。回復には財政と金融政策による支援が必要」「今回のFOMCでは長期目標強化の可能性を巡り集中的に議論した」「必要ならフォワードガイダンスと資産購入の調整可能」などと発言しました。
パウエルFRB議長会見後から一段高となりダウは$160高、ナスは1.35%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMCで金融緩和の長期化が示唆されると債券が買われて利回りは0.564%まで低下し、引けにかけては戻して0.577%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足