東京市場ザラバ~新型コロナ治療薬期待で422円の大幅高~(2020年4月30日)

 

2020年4月30日

・昨日のNY株は新型ウイルスの治療薬として期待されるギリアド社のレムデシビルの臨床試験で半数以上で効果が確認されたとの報道や原油価格の反発を好感して寄り付きから大幅上昇し、FOMCでは当面大規模緩和を維持する姿勢を示したことで一段高となり、ダウは$532高、ナスは3.57%高の大幅高で引けました。
 FOMCでは予想通り0.00-0.25%で据え置きでした。
 声明文では「新型コロナウイルスは、米経済の急激な落ち込みと失業の増大をもたらす」「公衆衛生危機は短期的には経済活動、雇用、インフレに大きな影響を及ぼし、中期的な経済見通しに大きなリスクをもたらす」と強い懸念を表明し、パウエルFRB議長は記者会見で「経済活動は第2四半期に前例のないペースで低下する可能性がある」と述べ、「追加措置が必要になる可能性が高い」との見方を示しました。

・本日の日経は前日終値19,771.19よりも334.49円高い20,105.68で寄り付き、20,230-290での揉み合いが続き、10時半過ぎに20,189まで下落しましたが、すぐに戻し、再び20,230-290での揉み合いとなりました。
後場になるとジリジリと上げ出して13時過ぎに594円高の20,365まで上昇し、しばらく20,300-360での揉み合いが続きました。
14時過ぎからは売りに押されてジリ下げとなり、20,193.69(+422.50)△2.14%で引けました。

 

 

日経先物
・ナイト終値19,960より360円高い20,320で寄り付き、直後から押し戻されて20,230-280で揉み合いとなりました。
10:50に20,170まで下落しましたが、すぐに戻して再び20,250-290での揉み合いが続きました。
後場になるとジリジリと上げ出して13:30に550円高の20,360まで上昇し、14:15からジリジリ押し戻され、14:55からは下げが加速して15:10に20,080まで下落して上げ幅を縮め、20,060(+250)△1.26%で引けました。
現物は20,193.69(+422.50)△2.14%でした。

東証一部売買代金:30,584億円、東証一部売買高:17.17億株
東証一部騰落数 値上がり1,490銘柄、値下がり630銘柄、変わらず51銘柄

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値774.20よりも8.68ポイント高い782.88で寄り付き、9:20に795まで上昇した後は790-795での揉み合いがひたすら続いて、792.44(+17.24)△2.23%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨夜のドル円は欧州時間に入るとドル売りの流れとなり16:00の106.55から17:00には106.36まで下落し、106.50近辺で揉み合っていました。
21:30のGDP発表前にギリアド社のレムデシビルの臨床試験で半数以上で効果が確認されたとの報道で急速な円売りとなって106.76まで上昇しましたが、再び押し戻されて23:00には106.52まで下落しました。
その後NY株が大幅上昇するなか、106.55-75での小動きが続き、106.58でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると9:00から上げ出して9:50に106.87まで上昇しましたが、そこからは押し戻されて11:05には106.63まで下落しました。
そこからは106.70近辺で揉み合っていましたが、12:40から再び下げ出して12:55には106.45まで下落しました。
一旦106.60まで戻しましたが、再び下げ出して106.49で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
前場は上昇基調となり11:45に152.99まで上昇しましたが、後場になると逆に下げ基調となり152.84で15時となりました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値2,822.44よりも9.94ポイント高い2,832.38で寄り付き、直後から上昇して10時からはプラス1.0-1.5%での堅調な展開が続いて、2,860.08(+37.64)△1.33%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  24,633.86(+532.31)
NASDAQ  8,914.71(+306.98)
・昨日のNY株は新型ウイルスの治療薬として期待されるギリアド社のレムデシビルの臨床試験で半数以上で効果が確認されたとの報道や原油価格の反発を好感して寄り付きから大幅上昇し、FOMCでは当面大規模緩和を維持する姿勢を示したことで一段高となり、ダウは$532高、ナスは3.57%高の大幅高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは12:00時点)
・NY株が大幅に上昇したため安全資産とされる米国債がNYタイムに入ると売られて03:30には0.635%まで上昇し、0.622%ででNYクローズとなりました。
またFOMCの結果についてはほぼ市場予想通りの内容だったため大きな動きにはなりませんでした。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足