東京市場ザラバ～新型ウイルス感染拡大を嫌気して401円の大幅下落～（2020年1月30日）

2020年1月30日

・昨日のNY株は朝方は予想を上回る決算と見通しを発表したアップルや737MAX墜落事故に伴うコストが予想よりも少なくなるとの見方からボーイングが買われてダウは一時220ドル近く上昇しましたが、FOMC声明発表後からFOMC声明やFRB議長会見が新味に乏しかったとの見方や拡大が続く新型コロナウイルスの経済への影響を懸念して急速に押し戻され、ダウは$11高、ナスは0.06%高で引けました。

・本日の日経は前日終値23,379.40よりも94.82円安い23,284.58で寄り付き、日本国内で徐々に広がりをみせる新型ウイルス感染者を嫌気してすぐに下げ出すと下落基調がひたすら続いて13時前には473円安の22,906まで下げ続けました。
その後小幅戻したものの14時から再び売られて487円安の22,892まで下落し、22,977.75（-401.65）で引けました。

日経先物
23,260で寄り付き、9:00から下げ出して9：25に23,190まで下落した後は23,190-230での揉み合いが続いていました。
10：00から一段安となり23,150-200での小動きの後、日本国内で徐々に広がりをみせる新型ウイルス感染者や、米国内でも感染が疑わしき165件が報告されたことなどを嫌気して11：00からジリ下げがひたすら続き、後場に入ると23,000を割り込んで12：50には490円安の22,870まで下落しました。
その後小幅リバって22,950まで戻しましたが、14：00から再び売られて14：15に500円安の22,860まで下落し、14：30からリバって22,970（-390）▼1.67％で引けました。
現物は22,977.75（-401.65）▼1.72％でした。

東証一部売買代金：25,135億円、東証一部売買高：13.67億株
東証一部騰落数　値上がり296銘柄、値下がり1,819銘柄、変わらず40銘柄、比較不可4銘柄

左：日経先物－5分足　右：日経先物－日足
　

マザーズ
前日終値837.77よりも2.10ポイント安い835.67で寄り付き、すぐに下げ出すとジリ下げが続いて12：50の805まで下げ続けました。
その後818までリバりましたが、再び押し戻されて811.77（-26.00）▼3.10％で引けました。

左：マザーズ－5分足　右：マザーズ－日足
　

ドル円（チャートは15：30時点）
・昨夜のドル円は欧州時間序盤は109.05-20で小動きが続いていましたが、NYタイムに入り12月米住宅販売保留指数が予想を大幅に下回ったことでドルが売られて00：10に108.97まで下落しました。
そこから戻して109.10-20での揉み合いが続き、04：00のFOMC声明発表は予想通りFFレート誘導目標を1.50－1.75％に据え置きの結果が発表されると直後に109.25まで上昇しました。
しかしパウエルFRB議長会見で「現在の金融スタンスは適切」超過準備の付利（IOER）引き上げについては「テクニカル的な小幅調整を意味する」と述べ、また新型肺炎については「不確実性残る」「感染拡大による影響を注意深く監視する」と警戒感を示しました。
パウエルFRB議長会見からドル売りの流れが強まり05：00には108.99まで下落し、109.04でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると小リバを挟みながらの下落基調が続いて13：00には108.84まで下落し、そこから一旦108.93まで戻しましたが14：00から再び下げて14：20に108.85まで押し戻され、108.92で15時となりました。

左：ドル円－5分足　右：ドル円－1時間足
　

日本国債（チャートは15：00時点）
終日上昇基調が続いて14：00に152.88まで上昇し、152.78で15時となりました。

左：日本国債先物－5分足　右：日本国債先物－日足
　

上海総合指数
春節のため休場

昨日のNY株式市場
ＮＹＤＯＷ　28,734.45(+11.60)
ＮＡＳＤＡＱ　 9,275.16(+5.48)
・朝方は予想を上回る決算と見通しを発表したアップルや737MAX墜落事故に伴うコストが予想よりも少なくなるとの見方からボーイングが買われてダウは一時220ドル近く上昇しましたが、FOMC声明発表後からFOMC声明やFRB議長会見が新味に乏しかったとの見方や拡大が続く新型コロナウイルスの経済への影響を懸念して急速に押し戻され、ダウは$11高、ナスは0.06%高で引けました。

左：DOW－日足　右：NASDAQ－日足
　