米雇用統計発表後のNY市場の動き(2020年1月11日)

2020年1月11日

 12月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想の16.4万人増を下回る14.5万人増、失業率は予想通りの3.5%という結果となりました。

・NY株は朝方は決算期待から上昇しましたが、その後は利益確定の売りやボーイングの下落を受けて下落し、ダウは$133安、ナスは0.27%安で引けました。

・日経ナイトは22:30の雇用統計発表直後は大きな動きはなく、NYタイムに入ると23,830まで上昇しましたが、その後は利益確定の売りやボーイングが墜落事故を起こして運航停止中の小型機737MAXの再承認が遅れるとの警戒から売られたことで下落し、23,670(-130)▼0.55%で引けました。

・ドル円は雇用統計発表直後は109.49-67で小幅に振り、NYタイムに入るとNY株の下落や10年債利回りの低下を受けて02:15に109.43まで下落し、109.50でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは12月雇用統計が低調な結果だったため米国債が買われ、NYタイムは1.818-30%で上下し、1.820%でNYクローズとなりました。

結果
22:30 12月非農業部門雇用者数 予想:+16.4万人 結果:+14.5万人 (前回:+26.6万人 修正値:+25.6万人)
22:30 12月失業率 予想:3.5% 結果:3.5% (前回:3.5%)
22:30 12月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.1% (前回:+0.2% 修正値:0.3%)
22:30 12月平均時給 (前年同月比) 予想:+3.1% 結果:+2.9% (前回:+3.1%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2020年1月11日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    28,823.77(-133.13)
NASDAQ    9,178.86(-24.57)

・先週金曜日のNY株は朝方は発表が本格化する米主要企業の決算への期待から上昇しましたが、その後は前日に過去最高値を付けた後でもあり利益を確定する売りに押され、またボーイングが米監督当局である米連邦航空局(FAA)を「猿」などとからかった社内文書が公開され、墜落事故を起こして運航停止中の小型機737MAXの再承認が遅れるとの警戒から売られたことも指数を押し下げ、ダウは$133安、ナスは0.27%安で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
・ナイトは23,800で寄り付き23,740-790での小動きが続き、22:30の雇用統計発表直後は大きな動きはなく23,750-800で上下しました。
NYタイムに入ると23,830まで上昇しましたが、その後は利益確定の売りやボーイングが墜落事故を起こして運航停止中の小型機737MAXの再承認が遅れるとの警戒から売られたことで下落し、23,670(-130)▼0.55%で引けました。
CME日経225先物は23,675でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日
 

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・先週金曜日のドル円は欧州時間序盤は109.50-60での小動きが続き、22:30の雇用統計の時は109.59でした。
発表直後に109.49-67で小幅に振った後23:00に109.68まで上昇しました。
しかしNYタイムに入るとNY株の下落や10年債利回りの低下を受けて02:15に109.43まで下落し、109.50でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤は1.848-60%で推移していましたが、12月雇用統計が低調な結果だったため米景気の先行きに対する強気な見方がやや後退して米国債が買われ、NYタイムは1.818-30%で上下し、1.820%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足