東京市場ザラバ~FOMCでダウ$333安、日経19円高~(2019年8月1日)

 

2019年8月1日

・NY株はFOMC声明でリーマン・ショック後の2008年12月以来の約10年半ぶりの引き下げとなる政策金利0.25%引き下げを決定し、声明文では「世界経済の見通しとインフレ圧力の弱さ」を利下げの理由に挙げて「成長持続のため適切な行動を取る」と追加利下げの可能性を示唆し、0.25%利下げをほぼ織り込み済みだったこともあり声明文発表直後は大きな反応はありませんでした。
 しかしパウエル議長会見で、今回の利下げが貿易摩擦などに対する「リスク管理」であり、「長期的な利下げ局面の始まりではない」と発言したことでタカ派発言と受け取られて売りが加速してダウが一時480ドル下落し、その後はリバったものの$333安で引け、ナスは1.19%安でした。

・本日の日経は前日終値21,521.53よりも159.95円安い21,361.58で寄り付き、すぐに233円安の21,288まで下落しましたが、そこから反転するとジリ上げが続いて10時半過ぎにはプラテンして11時に35円高の21,556まで上昇しました。
後場になると前日終値を挟んだ21,470-540で狭いレンジの上下が続き、21,540.99(+19.46)で引けました。

 

 

日経先物
21,350で寄り付き、9:05に290円安の21,260まで下落しましたが、そこから反転すると急速にリバって10:45には20円安の21,530まで上げ続けました。
そこからは押し戻されて12:00に21,440まで下落し、後場になると小幅安水準の21,460-510での小動きがひたすら続き、21,500(-50)▼0.23%で引けました。
現物は21,540.99(+19.46)△0.09%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値904.92よりも7.64ポイント安い897.28で寄り付き、直後からジリジリとした上げとなって11:10の906まで上げ続けました。
後場になると前日終値を挟んだ903-907での小動きがひたすら続き、905.27(+0.35)△0.04%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨夜のドル円はFOMCで、政策金利であるFF金利誘導目標を0.25%引き下げて2.00-2.25%にすると発表し、市場の一部では0.50%の大幅利下げを期待した向きもあっただけに0.25%の利下げを受けて当初はドル買いで反応し、108.52から108.86まで上昇しました。
しかしながら、パウエルFRB議長が定例記者会見で「今回の利下げは中期的な金融政策の調整であり、長期的な利下げ局面の始まりではない」との見解を示すと、再びドル買いが優勢となって03:50には109.00円まで急伸し、その後は押し戻されて108.76でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると06:10に108.69まで下げた後は108.75近辺で揉み合っていました。
8:40から上げ出し、9:10に108.84から109.09まで急伸し、更に上げが続いて9:40には109.31まで上昇しました。
そこからは押し戻されて11:40に109.12まで下落し、その後は109.20近辺での小動きがひたすら続いて、109.18で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・9:00の153.81から終日下落基調が続き、153.55で15時となりました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
・前日終値2,932.50よりも11.65ポイント安い2,920.85で寄り付き、前場半ばから下げ幅を広げてマイナス1.0%まで下落し、後場はマイナス0.6-1.0%で推移し、2,908.77(-23.74)▼0.81%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  26,864.27(-333.75)
NASDAQ  8,175.42(-98.19)
・NY株はFOMC声明でリーマン・ショック後の2008年12月以来の約10年半ぶりの引き下げとなる政策金利0.25%引き下げを決定し、声明文では「世界経済の見通しとインフレ圧力の弱さ」を利下げの理由に挙げて「成長持続のため適切な行動を取る」と追加利下げの可能性を示唆し、0.25%利下げをほぼ織り込み済みだったこともあり声明文発表直後は大きな反応はありませんでした。
しかしパウエル議長会見で、今回の利下げが貿易摩擦などに対する「リスク管理」であり、「長期的な利下げ局面の始まりではない」と発言したことでタカ派発言と受け取られて売りが加速してダウが一時480ドル下落し、その後はリバったものの$333安で引け、ナスは1.19%安でした。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは8:00時点)
・03:00の政策金利据え置きの発表で2008年12月以来10年半ぶりの利下げを決めたと同時に、保有資産の縮小終了を2カ月前倒ししたことが債券が買われて03:00の2.035%から05:00には2.006%まで低下し、2.007%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足