東京市場ザラバ~昨日とは逆の材料なく420円高~(2019年7月19日)

 

2019年7月19日

・昨日のNY株は前日引け後に発表したネットフリックスの冴えない決算を受けて朝方はダウが150ドル近く下落しましたが、ニューヨーク連邦準備銀行・ウィリアムズ総裁が講演で政策金利をこれ以上引き下げられなくなる「ゼロ金利制約(ZLB)」の問題に対処するには「景気悪化の最初の兆候が表れたら、利下げに迅速に動く価値がある」と発言したことで来週のFOMCで0.5%の大幅利下げへの期待が高まって値を戻し、ダウは$3高、ナスは0.27%高で引けました。

・本日の日経は前日終値21,046.24よりも100.26円高い21,146.50で寄り付き、直後からジリ上げが続いて11時には364円高の21,410まで上昇し、後場になると更に一段高となって21,450近辺での小動きが続くなか14時に428円高の21,474まで上昇し、21,466.99(+420.75)で引けました。

 

 

日経先物
21,150で寄り付き、9:00に21,090まで下げた後はジリ上げがひたすら続いて11:05に21,380まで上げ続け、そこから21,360近辺で揉み合った後12:00から再び上げ出して12:20に400円高の21,410まで上昇しました。
後場になると一段上げて21,410-440での小動きが続くなか14:25に440円高の21,450まで上昇し、引け直前に下に飛んで21,380(+370)△1.76%で引けました。
現物は21,466.99(+420.75)△2.00%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値881.79よりも3.24ポイント高い885.03で寄り付き、直後から上げ出して9:20に895まで上昇した後は890-895での小動きが前場いっぱい続きました。
後場になると12:35に896まで上げた後は892-896での小動きがひたすら続き、896.05(+14.26)△1.62%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨夜のドル円は欧州時間は107.70-108.00で上下していましたが、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁の「積極的に予防的なアプローチをとるほうが良い」との発言、またクラリダFRB副議長が「不確実性は増しており、早期に動く必要がある」との発言で7月末のFOMCで0.50%の利下げを見込む確率が急上昇し、米長期金利の低下と共にドル売りが強まり、03:00の107.76から04:50には107.21まで急落し、107.30でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると7:10に「ウィリアムズ総裁の講演、学術的内容であり次回FOMCにおける政策行動に関するものではない」との報道でドルが買われて7:20に107.59まで急伸し、そこからはジリジリと押し戻されて9:00に107.32まで下落しました。
そこからは再び上げ出して10:30に107.59まで上昇し、一旦107.48まで押し戻されましたが、13:00から再びジリ上げとなって14:40に107.68まで上昇し、107.63で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値2,901.17よりも8.50ポイント高い2,909.67で寄り付き、直後から上昇してプラス0.6-1.3%での堅調な上下が続いて、2,924.20(+23.02)△0.79%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  27,222.97(+3.12)
NASDAQ  8,207.24(+22.04)
・昨日のNY株は前日引け後に発表したネットフリックスの冴えない決算を受けて朝方はダウが150ドル近く下落しましたが、ニューヨーク連邦準備銀行・ウィリアムズ総裁が講演で政策金利をこれ以上引き下げられなくなる「ゼロ金利制約(ZLB)」の問題に対処するには「景気悪化の最初の兆候が表れたら、利下げに迅速に動く価値がある」と発言したことで来週のFOMCで0.5%の大幅利下げへの期待が高まって値を戻し、ダウは$3高、ナスは0.27%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足