東京市場ザラバ~米中・米墨の貿易摩擦悪化で190円安~(2019年6月3日)

 

2019年6月3日

・先週金曜日のNY株はメキシコから米国に流入する不法移民対策が不十分だとしてメキシコからのあらゆる輸入品に最大25%の制裁関税を課す方針を明らかにしたことに加えて中国商務省の報道官が中国企業の権益を損ねる外国企業などを対象とした「信頼できない企業」のリストを作成する考えを表明し、米中貿易摩擦悪化への懸念も高まり朝方から大幅安での数が続き、ダウは$354安、ナスは1.51%安で引けました。

・本日の日経は先週金曜日終値20,601.19よりも273.32円安い20,327.87で寄り付き、直後に296円安の20,305まで下落した後はリバとなって10時には20,427まで上昇しました。
しかし上値は重く再び下げ出して10時半過ぎに20,350まで押し戻され、10:45の中国・5月Caixin製造業購買担当者景気指数が予想を上回る結果だったため発表直後に20,438まで上昇しましたが、再度押し戻されて20,361で前引けとなりました。
後場になると20,310-350での小動きが続いた後に14時半から引けまでリバって、20,410.88(-190.31)で引けました。

 

 

日経先物
20,300で寄り付き、8:55に20,280まで下げた後はリバとなって9:50に20,420まで上昇しました。
しかし再び売られて10:40に20,350まで下落し、10:45に発表された中国・5月Caixin製造業購買担当者景気指数が予想を上回る結果だったため20,440まで上昇しました。
そこからは上値の重い展開となりジリジリとした下げが続いて13:20に20,310まで下落し、その後リバって15:00に20,410まで上昇し、20,360(-180)▼0.88%で引けました。
現物は20,410.88(-190.31)▼0.92%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
先週金曜日終値904.19よりも12.51ポイント安い891.68で寄り付き、直後から下げ出して9:15に879まで下落した後はリバって888まで戻しました。
そこからは882-890での小動きが前場いっぱい続き、後場になると再び下げ出して14:00に870まで下落し、その後は875近辺での揉み合いとなり、872.41(-31.78)▼3.51%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・先週金曜日のドル円は東京時間早朝に発表されたメキシコからのあらゆる輸入品に最大25%の制裁関税でリスク回避の円買いが東京・欧州・NYタイムでひたすら続き、東京時間8:30の109.56から129pips下落した108.27でNYクローズとなりました。
・東京時間7時は108.31で始まり、7:40に108.17まで下落した後は108.20-30での揉み合いが続き、10:30からは108.15-25での揉み合いとなりました。
しかし午後になると再び下げ出して13:50には108.07まで下落し、その後はリバって108.21で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
先週金曜日終値2,898.69よりも3.05ポイント高い2,901.74で寄り付き、前場半ばにプラス0.8%まで上昇しましたがすぐに押し戻されてマイナス0.8%まで下落し、後場は一時プラテンする場面がありましたが、小幅安水準での上下続き、2,890.08(-8.62)▼0.30%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  24,815.04(-354.84)
NASDAQ  7,453.15(-114.57)
・先週金曜日のNY株はメキシコから米国に流入する不法移民対策が不十分だとしてメキシコからのあらゆる輸入品に最大25%の制裁関税を課す方針を明らかにしたことに加えて中国商務省の報道官が中国企業の権益を損ねる外国企業などを対象とした「信頼できない企業」のリストを作成する考えを表明し、米中貿易摩擦悪化への懸念も高まり朝方から大幅安での数が続き、ダウは$354安、ナスは1.51%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足