東京市場ザラバ~メキシコショックで341円の大幅安~(2019年5月31日)

 

2019年5月31日

・昨日のNY株は2日間の下落を受けて値頃感から買い戻しが入り、トランプ大統領が「中国との通商交渉は上手くいっている」「中国は米国との取引成立を望んでいる」と発言し、ペンス副大統領も、G20首脳会議に合わせて両首脳が会談するとの見通しを改めて示しましたが、中国政府高官が通商問題について米国の対応を「経済テロ」と批判したことで米中貿易摩擦への不安で一進一退の展開となって何度もマイテンする場面があり、ダウは$43高、ナスは0.27%高で引けました。

・本日8時半にトランプ大統領が「6月10日からメキシコからの輸入品全てに5%の関税をかける」「メキシコへの関税は不法移民の流入が止まるまで実施」「メキシコへの関税は7月1日から5%以上への引き上げを開始し、10月1日に25%に達するまで継続する」とのツイートを受けて時間外のダウ先物が急落し、本日の日経は前日終値20,942.53よりも157.32円安い20,785.21で寄り付きました。
すぐに一段安となって20,687まで下落し、20,720-760で揉み合った後10時には270円安の20,672まで下落しました。
そこからはジリジリとリバって11時過ぎには20,823まで上昇し、再びジリジリと売られていましたが、12:55に「来月、日本で米中首脳会談の予定」との報道を受けて20,796まで戻しましたがすぐに押し戻されて20,780近辺での揉み合いが続きました。
しかし13時半から再度ジリジリと下げ出し、ドル円が109円を割り込むと14時から下げ足を速めて引け直前に361円安の20,581まで下落し、20,601.19(-341.34)で引けました。

 

 

日経先物
20,810で寄り付き、直後から下げ出して9:10には260円安の20,670まで急落し、そこからリバって9:50に20,730まで戻しましたが10:00に20,710から20,660まで再び急落しました。
そこからは早いペースで戻して11:05には20,820まで上昇しましたが11:30に20,710まで急落し、20,730-770での揉み合いとなりました。
12:55に「来月、日本で米中首脳会談の予定」との報道を受けて20,790まで急伸しましたが、そこからジリジリと売られ、14:05から下げ足を速めて15:05には380円安の20,550まで下落し、20,540(-390)▼1.86%で引けました。
現物は20,601.19(-341.34)▼1.63%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値904.59よりも2.08ポイント安い902.51で寄り付き、小幅安水準の879-902で揉み合いが続いていましたが、10:15から上げ出して10:50には911まで上昇しました。
その後再びジリジリと下落しましたが、後場に入ると日本で米中首脳会談の予定との報道から反転して914まで上昇し、しばら913近辺で揉み合っていました。
しかし13:55から下げ出して14:50にマイテンし、904.19(-0.40)▼0.04%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨夜のドル円は欧州時間は109.70で小動きが続きましたが、NYタイムに入り訪英中のボルトン米大統領補佐官が「米国は華為技術(ファーウェイ)への対応を最終決定したわけではない」などの発言を受けた円売りで22:50には109.92まで上昇しました。
しかし00:00から下げ出して00:50には109.64まで下落し、ペンス米副大統領が「米国は必要なら中国製品への関税を2倍以上に引き上げることができる」との発言を受けて02:00から再び下げ出して04:00には109.46まで下落し、109.62でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると109.60近辺で小動きでしたが、8:30にトランプ大統領のメキシコに対する制裁関税のツイートを受けて109.56から9:20の109.25まで急落しました。
そこからリバって10:40に109.39まで上昇しましたが、再び下げ出して11:30には109.12まで下落しました。
12:55に「来月、日本で米中首脳会談の予定」との報道を受けて109.17から109.32まで急伸しましたが、すぐに反転すると早いペースで下げ出して13:50に109円を割り込み14:20に108.88まで下落し108.93で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値2,905.80よりも1.30ポイント安い2,904.50で寄り付き、前場はプラス0.5%まで上昇しましたが、前引け前にマイテンして後場になると前日終値を挟んだ小動きが続き、2,898.70(-7.11)▼0.24%で引けました。

本日発表された中国指標
中国・5月製造業購買担当者景気指数(PMI) 予想:49.9 結果:49.4 (前回:50.1)

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  25,169.88(+43.47)
NASDAQ  7,567.72(+20.41)
・昨日のNY株は2日間の下落を受けて値頃感から買い戻しが入り、トランプ大統領が「中国との通商交渉は上手くいっている」「中国は米国との取引成立を望んでいる」と発言し、ペンス副大統領も、G20首脳会議に合わせて両首脳が会談するとの見通しを改めて示しましたが、中国政府高官が通商問題について米国の対応を「経済テロ」と批判したことで米中貿易摩擦への不安で一進一退の展開となって何度もマイテンする場面があり、ダウは$43高、ナスは0.27%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足