東京市場ザラバ~日銀決定会合後に北朝鮮非核化協議停止報道~(2019年3月15日)

 

2019年3月15日

・昨日のNY株は当初3月中の首脳会談の開催を目指していた米中協議は早くても4月になるとの報道で早期決着への期待感が後退するなか売り買いが拮抗する展開が続き、ダウは$7高、ナスは0.16%安で引けました。

・本日の日経は前日終値21,287.02よりも89.71円高い21,376.73で寄り付き、直後に21,428まで急伸し、そこから更に上げて10時には21,480まで上昇しました。
その後21,440-480で揉み合った後11時前から再び上げ出して前引け前には234円高の21,521まで上昇しました。
昼休み中の11:40に日銀金融政策決定会合の現状維持との結果発表がありましたが、12時にタス通信の北朝鮮が米国との非核化協議停止を検討との報道で日経先物とドル円が下落したため、後場は21,476で寄り付き直後に21,460まで下落しました。
その後は小幅戻して21,500近辺での小動きが続き、14時過ぎから小幅下げて21,450.85(+163.83)で引けました。

 

日銀金融政策決定会合の結果
11:40 現状維持

 

 

日経先物
21,150で寄り付き、8:55から日銀金融政策決定会合で追加緩和への期待からドル円と共に急伸して9:15には21,300まで上昇し、21,260-300で揉み合った後10:55から再び上げ出して11:10には220円高の21,340まで上昇しました。
11:40に11:40に日銀金融政策決定会合の現状維持との発表があり、直後は反応しませんでしたが11:50から一段高となって12:00には21,370まで上昇しました。
しかし北朝鮮が米国との非核化協議停止を検討とのタス通信の報道で12:05に21,370から21,280まで急落し、そこからは21,280-330での小動きとなり、14:50から小幅下げて21,240(+120)△0.57%で引けました。
現物は21,450.85(+163.83)△0.77%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値932.29よりも1.58ポイント安い930.71で寄り付き、前場は前日終値を挟んだ926-936で上下し、後場に入ると小幅安水準の928近辺でのこう着が続き、923.96(-8.33)▼0.89%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間は111.50-75で小動きが続き、NYタイムに入って111.83まで上げる場面がありましたがすぐに押し戻されてからは111.70近辺でのこう着が続いて111.67でNYクローズとなりました。
また英議会下院はEUからの離脱延期を賛成412票、反対202票の賛成多数で可決し、3/20までに離脱協定案を議会で承認することを条件に、離脱期限を6月末まで延期することになりました。
・東京時間に入ると111.70近辺で小動きの後追加緩和の思惑から8:50から上げ出して10:20には111.89まで上昇しました。
そこから小幅押し戻され、11:40に日銀金融政策決定会合の現状維持との発表があり、直後は反応しませんでした。
しかし北朝鮮が米国との非核化協議停止を検討とのタス通信の報道で円が買われて12:00に111.73から111.48まで急落し、その後はジリジリと戻して14:00には111.71まで上昇し、111.65で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値2,990.69よりも10.19ポイント高い3,000.88で寄り付き、李克強首相が中国全国人民代表大会閉幕の記者会見で、中国経済が下振れ圧力に直面する中、経済成長は妥当なレンジを外れないとの認識を示し、経済成長支援に預金準備率や金利の活用が可能だと指摘したことや、中国の投資環境をめぐる外国企業の懸念に対応した措置として合弁事業や100%外資出資企業に関する既存の規則に取って代わるものとして外商投資法案を可決したことを受けて朝方から買われて前引けにはプラス1.9%まで上昇しました。
しかし後場になるとジリ下げが続いてプラス0.3%まで上昇幅を縮め、その後は再び上昇して3,021.75(+31.07)△1.04%で引けました。

左:上海総合指数-5分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    25,709.94(+7.05)
NASDAQ     7,630.91(-12.50)
・昨日のNY株は当初3月中の首脳会談の開催を目指していた米中協議は早くても4月になるとの報道で早期決着への期待感が後退するなか売り買いが拮抗する展開が続き、ダウは$7高、ナスは0.16%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足