東京市場ザラバ~パウエルショックで年初来安値更新して595円の大幅安~(2018年12月20日)

 

2018年12月20日

・昨日のNY株はFOMCで来年以降の利上げ想定回数を下方修正するのではないかとの思惑からの買い戻しでプラス圏で堅調に推移していました。
FOMCで予想通りFFレート誘導目標2.25-2.50%に引き上げ、2019年の想定利上げを3回から2回に下方修正しましたが市場が期待したほどハト派的でなかったことを嫌気してダウは一時500ドル超の急落となり、ダウは$351安、ナスは2.17%安で引けました。

・本日の日経は前日終値20,987.92よりも207.99円安い20,779.93で寄り付き、20,720-820で揉み合った後10時に20,841まで上げましたが、そこからジリ下げが続いて前引け前には389円安の20,598まで下落しました。
しかし昼休み中に日経先物が急落したため後場は20,510で寄り付き、20,500近辺でしばらく揉み合った後13時から早いペースで下げ出して引け前に705円安の20,282まで下落して3/26に付けた取引時間中の年初来安値(20,347.49)を更新しまし、終値でも3/25の年初来安値(20,617.86)を割り込んで20,392.58(-595.34)で引けました。

 

日銀金融政策決定会合の結果
11:52 現状維持

 

 

日経先物
20,720で寄り付き、9:15に20,660まで下落しましたが、そこからはジリジリと戻して10:00には20,760まで上昇しました。
そこからジリ下げとなって11:20に20,530まで下落し、20,540-580で揉み合った後11:52に日銀金融政策決定会合の現状維持の発表がありましたが、直後は反応はありませんでした。
しかし12:05から早いペースで下げ出して14:15には720円安の20,200まで大幅下落し、20,210(-710)▼3.39%で引けました。
現物は20,392.58(-595.34)▼2.84%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値885.94よりも11.97ポイント安い873.97で寄り付き、867-877で揉み合っていましたが、9:55からジリ下げとなって11:20の852まで下げ続けました。
後場に入っても下げが止まらず13:40の831までひたすら下げ続け、838.14(-47.80)▼5.40%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間はFOMCを目前に控えて112.30-40での小動きが続き、23:00からは一段下げて112.05-35で上下し、04:00のFOMCの時は112.20でした。
FOMCで予想通り0.25%の切り上げ、2019年の想定利上げを3回から2回に下方修正しましたが発表直後に112.43まで上昇し、パウエルFRB議長会見が始まる04:30には112.62まで急伸しました。
米10年債利回りが急低下し、NY株も下げ幅を広げていたため荒っぽい動きの中05:05に112.18まで下落しましたが、その後は上昇基調となって06:20には112.66まで上昇し、112.43でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると8:15に112.34まで下げた後はジリジリとした上げが続いて10:05に112.60まで上昇し、そこからは逆にジリジリと押し戻されて11:20に112.41まで下落しました。
11:52に日銀金融政策決定会合の現状維持の結果が発表されましたが、全く反応はなく112.47-50で動いただけでした。
しかし12:00から下げ出すとひたすら下げ続けて14:45に112.01まで下落し、112.07で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値2,549.56よりも5.05ポイント安い2,544.51で寄り付き、終日マイナス0.4-1.3%での上下が続いて、2,536.27(-13.30)▼0.52%で引けました。

左:上海総合指数-5分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    23,323.66(-351.98)
NASDAQ     6,636.83(-147.08)
・昨日のNY株はFOMCで来年以降の利上げ想定回数を下方修正するのではないかとの思惑からの買い戻しでプラス圏で堅調に推移していました。
FOMCで予想通りFFレート誘導目標2.25-2.50%に引き上げでしたが、2019年の想定利上げを3回から2回に下方修正しましたが市場が期待したほどハト派的でなかったことを嫌気してダウは一時500ドル超の急落となり、ダウは$351安、ナスは2.17%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは8:00時点)
 欧州時間から2.800-2.825%での推移が続き、04:00のFOMC発表直後に2.855%まで急伸しましたが、すぐに反転して2.757%まで急低下し、2.760%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足