米雇用統計発表後のNY市場の動き(2018年8月4日)

2018年8月4日

 7月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の19.0万人増を下回る15.7万人増となったものの、失業率は予想通りの3.9%、平均時給も予想通りの+0.3%となり、労働市場の堅調さを確認する結果となりました。

・NY株は中国が米国からの輸入品600億ドル相当に最高25%の関税を上乗せすると発表しましたが悪材料にはならず、7月雇用統計で失業率が前月の4.0%から3.9%へ低下したことで労働市場の堅調さを好感してダウは$136高、ナスは0.12%高となりました。

・ナイトは雇用発表直後に22,500まで小幅下げた後に一段安となって22:55には22,430まで下落しましたが、その後は戻して22,560(+50)で引けました。

・ドル円は雇用統計発表直後に111.59から111.44まで下落し、そこからジリ下げとなって00:55には111.10まで下落し、111.26でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは雇用統計発表直後に2.982%から2.973%まで低下し、その後も低下基調が続き、2.951%でNYクローズとなりました。

結果
21:30 7月非農業部門雇用者数 予想:+19.0万人 結果:+15.7万人 (前回:+21.3万人 修正値:+24.8万人)
21:30 7月失業率 予想:3.9% 結果:3.9% (前回:4.0%)
21:30 7月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.3% (前回:+0.2% 修正値:0.1%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2018年8月4日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    25,462.58(+136.42)
NASDAQ     7,812.01(+9.33)
・先週金曜日のNY株は中国が米国からの輸入品600億ドル相当に最高25%の関税を上乗せすると発表したものの、7月雇用統計で失業率が前月の4.0%から3.9%へ低下したことで労働市場の堅調さを好感してダウは$136高となりました。
またナスは前日に大幅高したこともあり終日小幅な値動きが続いて0.12%高となりました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
 ナイトは22,470で寄り付きジリジリと上げて20:30には22,570まで上昇し、そこから押し戻されて21:30の雇用統計の時は22,520でした。
発表直後に22,500まで小幅下げた後、一段安となって22:55には22,430まで下落しました。
その後は戻して02:50にプラテンし、05:40には22,570まで上昇して22,560(+50)で引けました。
CME(円建)は22,555でした。

左:日経ナイト-5分足 右:日経ナイト-日足
 

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・ドル円は17:00に111.69から111.86まで急伸しましたが、すぐに押し戻されて20:30には111.51まで下落し、21:30の雇用統計の時は111.59でした。
発表直後に111.59から111.44まで下落し、そこからジリ下げとなって00:55には111.10まで下落しました。
その後は111.20-30での小動きが続いて、111.26でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
 雇用統計発表直後に2.982%から2.973%まで低下し、その後も低下基調の中で23:00のISM非製造業指数が予想を下回ったため一段下げて00:00には2.951%まで低下しました。
その後は2.955%近辺での小動きが続き、2.951%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足