米雇用統計発表後のNY市場の動き(2018年7月7日)

2018年7月7日

 6月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想19.5万人増に対して結果21.3万人増となり予想を上回りましたが、失業率は予想3.8%に対して結果4.0%、平均時給は予想+0.3に対して結果+0.2%となり、予想を下回りました。

・NY株は6月雇用統計で非農業部門就業者数が予想19.5万人増を上回る21.3万人増の好結果となり、平均時給が予想+0.3%に対して結果+0.2%となり伸びが鈍化したためFRBは緩やかな利上げペースを維持するとの見方も広がりダウは一時160超の上昇となりました。
また米中の制裁関税合戦は売り材料にはならずダウは$99高、ナスは1.34%の大幅高で引けました。

・ナイトは雇用統計発表直後に21,730から21,770まで上げた後は一旦押し戻されて21,680まで下落しましたが、NY株が堅調に推移していたため21,860まで上昇し、21,810(+10)で引けました。

・ドル円は6月雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を上回りましたが、失業率と平均時給が予想を下回ったため米長期金利の低下と共に下げ出して23:00には110.37まで下落し、その後は110.40-55での小動きが続いて110.47でNYクローズとなりました。

・米国10年債券利回りは雇用統計発表直後に2.824%から2.807%まで低下し、そこからは戻して03:00には2.836まで上昇しましたが、その後は再び低下して2.824%でNYクローズとなりました。

結果
21:30 6月非農業部門雇用者数 予想:+19.5万人 結果:+21.3万人 (前回:+22.3万人 修正値:+24.4万人)
21:30 6月失業率 予想:3.8% 結果:4.0% (前回:3.8%)
21:30 6月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.2% (前回:+0.3%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2018年7月7日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    24,456.48(+99.74)
NASDAQ     7,688.39(+101.96)
・先週金曜日のNY株は6月雇用統計で非農業部門就業者数が予想19.5万人増を上回る21.3万人増の好結果となり、平均時給が予想+0.3%に対して結果+0.2%となり伸びが鈍化したためFRBは緩やかな利上げペースを維持するとの見方も広がりダウは一時160超の上昇となりました。
米中の制裁関税合戦は売り材料にはならずダウは$99高、ナスは1.34%の大幅高で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
 ナイトは21,740で寄り付き21,690-770で上下し、21:30の雇用統計の時は21,730でした。
発表直後に21,770まで上げた後は押し戻されて22:30には21,680まで下落しましたが、NY株が堅調に推移していたため23:40からジリ上げが続いてプラテンし、01:25には21,860まで上昇しました。
その後は小幅高水準の21,800-830での小動きが続き、21,810(+10)で引けました。
CME(円建)は21,795でした。

左:日経ナイト-5分足 右:日経ナイト-日足
 

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・6月雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を上回りましたが、失業率と平均時給が予想を下回ったため米長期金利の低下と共に下げ出して23:00には110.37まで下落しました。
その後は110.40-55での小動きが続いて110.47でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
 雇用統計発表直後に2.824%から2.807%まで低下し、そこからは戻して03:00には2.836まで上昇しましたが、その後は再び低下して2.824%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足