2018年7月6日
・昨日のNY株は米国のグレネル駐独大使がドイツ自動車各社に対して、欧州連合（EU）が米国産自動車への関税を撤廃すれば米国もEU産輸入車に課す関税をゼロにすると伝えたとの報道で欧州株が全面高になった地合いを引き継ぎ、朝方から堅調な展開が続き、6月FOMC議事要旨では大半の参加者は貿易政策をめぐる不透明感とリスクが「強まった」と表明したものの大きな影響はなく、ダウは$181高、ナスは1.12%高で引けました。
・本日の日経は前日終値21,546.99よりも100.67円高い21,647.66で寄り付き、直後から上げ出して9時半過ぎに21,796まで上昇した後は押し戻されて21,690-760での揉み合いとなり、11時から一段下げて21,648まで下落しました。
そこからは13時からのトランプ大統領の対中制裁関税の発表を控えて21,700近辺での小動きが続きました。
13：01に予定通り対中制裁関税が発動され、直後は反応しませんでしたが、13：15から急伸して13時半には293円高の21,839まで上昇しました。
その後21,800近辺で揉み合った後、14時から始まった上海株がプラスに転じて上げ幅を広げていったため、再度上げ出して14時半には320円高の21,866まで上昇し、21,788.14（+241.15）で引けました。
★7月6日に発動された米国と中国の制裁・報復関税
・米国は中国への制裁関税として、自動車や半導体、医療機器、産業機械など818品目・総額340億ドル（約3兆8千億円）相当に25％の関税を課す。
・中国は米国に対する報復関税として、自動車、水産品、たばこ、ウイスキーなど545品目・総額340億ドル（約3兆8千億円）相当に25%の関税を上乗せする。
日経先物
21,670で寄り付き、8：55に21,630まで下落した後は反転して9：35には21,770まで上昇しました。
そこからはリバを入れながら押し戻されて12：15には21,620まで下落した後、反転して12：45に21,710まで上昇しましたが、再び押し戻されて13：00には21,640まで下落しました。
13：01に米国の中国に対する制裁関税が予定通り発動、その後中国の報復関税が発表されると13：15から急伸して13：25には340円高の21,830まで上昇しました。
その後一旦押し戻されて13：40に21,730まで下げましたが、14：00から始まった上海株がプラスに転じて上げ幅を広げていったため再度上げ出して14：35には360円高の21,850まで上昇し、21,800（+310）△1.44％で引けました。
現物は21,788.14（+241.15）△1.12％でした。
左：日経先物－5分足 右：日経先物－日足
マザーズ
前日終値996.34よりも9.43ポイント高い1,005.77で寄り付き、9：25に1,000まで下げた後は1,010近辺でのこう着が続きました。
10：55に1,021まで上昇しましたが、すぐに押し戻されて再び1,010近辺でのこう着となりました。
後場になると13：01の米国の対中制裁関税発動後に日経が急騰したためマザーズ指数もジリ上げの堅調な展開が引けまで続いて、1,025.24（+28.90）△2.90％で引けました。
左：マザーズ－5分足 右：マザーズ－日足
ドル円（チャートは15：30時点）
・昨日のドル円は米中の貿易関税発動や雇用統計を控えているため欧州・NYタイムは110.50-70での上下がひたすら続き、110.66でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると8:00から下げ出して9：00に110.52まで下落しましたが、そこからは反転して10：40には110.75まで上昇して110.70近辺でのこう着となりました。
13：01に米国の中国に対する制裁関税が予定通り発動された後は110.59-77で小幅に振っただけ大きな動きはなく、その後再び110.70近辺での小動きが続いて110.74で15時となりました。
左：ドル円－5分足 右：ドル円－1時間足
日本国債（チャートは15：00時点）
大きな動きはありませんでした。
左：日本国債先物－5分足 右：日本国債先物－日足
上海総合指数
前日終値2,733.88よりも2.53ポイント安い2,731.35で寄り付き、前場はジリ下げが続いて2,700ポイントを割り込んでマイナス1.5%の2,691まで下落しました。
しかし後場になると急騰してプラス1.2%の2,768まで上昇し、高値圏で推移していましたが、後場半ばからは押し戻されて、2,747.23（+13.35）△0.49％で引けました。
左：上海総合指数－1分足 右：上海総合指数－日足
昨日のNY株式市場
ＮＹ ＤＯＷ 24,356.74(+181.92)
ＮＡＳＤＡＱ 7,586.43(+83.75)
・昨日のNY株は米国のグレネル駐独大使がドイツ自動車各社に対して、欧州連合（EU）が米国産自動車への関税を撤廃すれば米国もEU産輸入車に課す関税をゼロにすると伝えたとの報道で欧州株が全面高になった地合いを引き継ぎ、朝方から堅調な展開が続き、6月FOMC議事要旨では大半の参加者は貿易政策をめぐる不透明感とリスクが「強まった」と表明したものの大きな影響はなく、ダウは$181高、ナスは1.12%高で引けました。
左：DOW－日足 右：NASDAQ－日足
