東京市場ザラバ~FOMCで0.25%利上げ後は211円高~(2018年3月22日)

 

2018年3月22日

・昨日のNY株は原油先物が石油在庫の減少と中東情勢への懸念から原油価格が大幅に上昇してシェブロンなどのエネルギーセクターが買われたためプラス圏での推移が続きました。
FOMCでは予想通り政策金利を0.25%引き上げて1.50-1.75%にし、今年の利上げ回数を3回として昨年12月時点の想定を据え置きとなり、パウエルFRB議長の記者会見では複数の参加者がトランプ政権による保護主義的な通商政策に対する懸念を示したと説明しました。
発表後しばらくプラス圏で上下していましたが、引けにかけて急速に売られてダウは$44安、ナスは0.26%安で引けました。

・本日の日経は一昨日終値21,380.97よりも28.81円安い21,352.16で寄り付き、直後から上げ出すと上昇基調が続いて10時半には197円高の21,577まで上昇しました。
しかしそこからは売られて12時半には21,466まで押し戻され、後場になると逆に上昇基調となり14時半過ぎには212円高の21,592まで上昇し、ほぼ高値引けの21,591.99(+211)で引けました。

 

結果
1.25-1.50%から1.50-1.75%への利上げ

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2018年3月22日)の記事に載せています。
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日経先物
一昨日終値21,300よりも120円安い21,180で寄り付き、9:00から上げ出して9:15には21,280まで上昇しました。
そこから21,250-280で揉み合った後10:15から再び上げ出して10:35には21,390まで上昇しましたが、反転すると12:10の21,230まで下げが続きました。
その後は反転して押しを入れながらジリ上げが続いて14:40には21,400まで上昇し、21,380(+210)△0.99%で引けました。
現物は21,591.99(+211)△0.99%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
一昨日終値1,196.36よりも0.67ポイント安い1,195.69で寄り付き、10:00までは一昨日終値を挟んで小幅に上下していましたが、その後は小幅安の1,191-96での小動きがひたすら続き、14:40から小幅上げて1,199.00(+2.64)△0.22%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円はFOMCまでは上下に神経質な動きとなって106.05-40で上下していました。
03:00に予想通り政策金利を0.25%引き上げて1.25-1.50%から1.50-1.75%へ引き上げ、金利見通しを2018年末は2.125%で維持、2019年末を2.875%(前回は2.687%)、2020年末を3.375%(前回は2.875%)へと引き上げました。
発表直後に106.01-51で上下に振り、パウエルFRB議長の記者会見が始まる03:30には106.63まで急伸しましたが、そこからは急速に押し戻されて04:50には105.88まで下落し、106.02でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとジリ下げとなって8:50に105.87まで下落し、9:20に105.93から105.74まで急落してからは下落基調となって9:50には105.57まで下落しました。
その後は小幅戻して105.60-75での小動きが続いた後、14:00から再び上げ出して14:40には105.95まで上昇し、105.89で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値3,280.95よりも0.31ポイント高い3,281.26で寄り付き、終日マイナス0.3-1.2%での推移が続いて、3,263.48(-17.47)▼0.53%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  24,682.31(-44.96)
NASDAQ  7,345.28(-19.02)
・昨日のNY株は原油先物が石油在庫の減少と中東情勢への懸念から原油価格が大幅に上昇してシェブロンなどのエネルギーセクターが買われたためプラス圏での推移が続きました。
FOMCでは予想通り政策金利を0.25%引き上げて1.50-1.75%にし、今年の利上げ回数を3回として昨年12月時点の想定を据え置きとなり、パウエルFRB議長の記者会見では複数の参加者がトランプ政権による保護主義的な通商政策に対する懸念を示したと説明しました。
発表後しばらくプラス圏で上下していましたが、引けにかけて急速に売られてダウは$44安、ナスは0.26%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは8:30時点)
 FOMC前は2.885-2.910%で推移し、03:00のFOMC声明直後に2.897%から2.936%まで急伸しましたが、その後は急速に押し戻されて05:15には2.877%まで低下して2.881%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足