米雇用統計発表後のNY市場の動き(2018年3月10日)

2018年3月10日

 2月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の+20.5万人を大幅に上回る+31.3万人、失業率は襲う4.0%から4.1%へj若干悪化、今回注目されていた平均時給は予想+0.2%を下回る+0.1の結果となりました。
2月雇用統計では平均時給上昇に債券市場が反応して金利が急騰したためダウが665ドルもの暴落となりましたが、今回は金利は発表直後に一時上昇したもののNYタイムになると低下し、NY株も上昇幅を広げる堅調な展開となりました。

・ナイトは21,340で寄り付き、雇用統計後から上昇が続いて21,690(+340)の大幅高で引けました。

・ドル円は雇用統計発表直後に106.74-107.04で振った後107.03まで上昇し、その後は押し戻されて106.80でNYクローズとなりました。

・米国10年債券利回りは雇用統計発表直後に2.884%から2.901%まで急伸し、そこから更に上昇して01:00には2.914%まで上昇しましたが、その後は押し戻されて2.886%まで低下して雇用統計後の上昇分が行って来いとなり、2.896%でNYクローズとなりました。

結果
22:30 2月非農業部門雇用者数 予想:+20.5万人 結果:+31.3万人 (前回:+20.0万人 修正値:+23.9万人)
22:30 2月失業率 予想:4.0% 結果:4.1% (前回:4.1%)
22:30 2月平均時給 (前月比) 予想:+0.2% 結果:+0.1% (前回:+0.3%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2018年3月10日)の記事に載せています。
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先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    25,335.74(+440.53)
NASDAQ     7,560.81(+132.86)
・NY株は2月雇用統計で非農業部門就業者数が予想の+20.5万人増を大幅に上回る+31.3万人増、注目された賃金の伸びは予想+0.2%に対して+0.1%となり、過度なインフレに対する懸念が後退したため終日上昇幅を広げる堅調な展開となり、ダウは$440の大幅高、ナスは1.79%高で1/26以来約1カ月半ぶりの史上最高値更新となりました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
 ナイトは21,340で寄り付き、しばらく21,350近辺で揉み合った後17:50からジリジリと上げ出して21:10には21,520まで上昇し、そこからは押し戻されて雇用統計の22:30は21,460でした。
発表直後に21,460から21,590まで急伸し、22:45には21610まで上昇しました。
NY株が上昇幅を徐々に拡大して堅調に推移していたためジリジリとした上げが引けまでひたすら続いて、21,690(+340)で引けました。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・ドル円は欧州時間序盤はジリジリとした上げが続いて16:00の106.71から22:30には106.83まで上昇しました。
雇用統計発表直後に106.74-107.04で振った後、更に上昇して00:50には107円を突破して107.03まで上昇しました。
そこからは押し戻されて01:50には106.71まで下落した後は106.80近辺での小動きが続いて106.80でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 雇用統計発表直後に2.884%から2.901%まで急伸し、そこから更に上昇して01:00には2.914%まで上昇しました。
その後は押し戻されて03:15には2.886%まで低下して雇用統計後の上昇分が行って来いとなり、2.896%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足