米雇用統計発表後のNY市場の動き(2017年12月9日)

2017年12月8日

 11月雇用統計は非農業部門雇用者数が22.8万人増と予想の19.5万人増を上回りましたが、平均時給が+0.2%と予想の+0.3%を下回って前月分を0.0%から-0.1%に下方修正する結果でした。

・NY株は平均賃金の伸びは予想を下回ったことが利上げペースの加速に繋がらないとの安心感や、暫定予算について上下両院が2週間の延長法案を可決したことを好感してダウ・ナス共に堅調な推移となり、ダウは$117高で史上最高値を更新、ナスは0.40%高で引けました。

・ナイトは雇用統計前までは22,800-870での上下が続き、雇用統計直後に22,860まで上昇した後は下げ出して22,750まで下落しました。
しかしNY株が堅調な展開だったためジリジリと戻して22,820(+30)で引けました。

・ドル円は発表直後は平均時給の予想を下回る結果に反応して22:30の113.44から23:40には113.12まで下落しましたが、日付けが変わるとNY株の堅調推移のため円売りの流れとなったため急速に上昇して雇用統計後の下落分を取り戻し、113.47でNYクローズとなりました。

・米国10年債券利回りは雇用統計発表後は大きな動きはなく、2.370-85%での小動きが続いて2.378%でNYクローズとなりました。

 

結果
22:30 11月非農業部門雇用者数 予想:+19.5万人 結果:+22.8万人 (前回:+26.1万人 修正値:+24.4万人)
22:30 11月失業率 予想:4.1% 結果:4.1% (前回:4.1%)
22:30 11月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.2% (前回:+0.0% 修正値:-0.1%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2017年12月9日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    24,329.16(+117.68)
NASDAQ     6,840.08(+27.24)
・先週金曜日のNY株は11月雇用統計で非農業部門就業者数は予想を上回り、平均賃金の伸びは予想を下回りましたが、その結果が利上げペースの加速に繋がらないとの安心感や、8日に期限が切れを迎える暫定予算について上下両院が2週間の延長法案を可決して政府機関閉鎖が回避されたことも好感してダウ・ナス共に堅調な推移となり、ダウは$117高で史上最高値を更新、ナスは0.40%高で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
 ナイトは22,800で寄り付き、22,800-870での上下が続き、雇用統計の22:30は22,810でした。
発表直後に22,810から780まで下げた後、すぐに反転して22:35には22,860まで上昇しました。
しかし再び下げ出して23:40には22,750まで下落し、その後はNY株が堅調な展開だったためジリジリと戻して03:20には22,850まで上昇し、22,820(+30)で引けました。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・ドル円は欧州時間序盤は113.40-60での小動きが続き、雇用統計の22:30は113.44でした。
結果が非農業部門雇用者数は22.8万人増と予想の19.5万人増を上回りましたが平均時給が+0.2%と予想の+0.3%を下回り前月分を0.0%から-0.1%に下方修正したため直後に113.44から113.21まで急落しました。
そこからすぐに戻して113.57まで上昇しましたが、再び下げ出して23:40には113.12まで下落しました。
しかしNY株が堅調に推移していたことで円売りの流れとなったため急速に戻して01:45には113.58まで上昇し、雇用統計後の下落分が行って来いとなり、その後は113.50近辺での小動きが続いて113.47でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 米雇用統計発表前は2.370-90%での小動きで、発表で大きな動きはなく、その後は2.370-85%での小動きが続いて2.378%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足