東京市場ザラバ~国債指値オペの通知で下げ幅縮小~(2017年7月7日)

 

2017年7月7日

・昨日のNY株は6月ECB定例理事会議事要旨で量的緩和方針の見直しが議論されていたことが判明したことでドイツなど欧州国債が売られて金利上昇し、その流れが米債券市場にも波及して米長期金利が一時2.384%まで上昇したことを嫌気してダウ・ナス共に朝方から軟調な展開となり、午後になると下げ幅を拡大してダウは$158安、ナスは1.00%安の大幅下落となりました。

・本日の日経は前日終値19,994.06よりも137.41円安い19,856.65で寄り付き、直後から上げ出して19,934まで上昇した後は19,900近辺での小動きが続いていましたが、10:10に日銀が国債で「指値オペ」の実施を通知したことが報道されるとドル円と共に急伸して19,966まで上昇し、更にドル円の上昇が続いていたこともあり11時前には19,979まで上昇しました。
しかし昼休み中に先物が下げたため後場は19,936で寄り付き、19,940近辺で小動きの後13時に一段安となって19,900まで下落しました。
その後は19,900近辺での小動きが続き、引けにかけて小幅上げて19,929.09(-64.97)で引けました。

 

 

日経先物
19,860で寄り付き、直後に19,830まで下げましたが、9:00から急伸して9:10には19,930まで上昇しました。
そこからは押し戻されて19,860-900で揉み合っていましたが、10:10に日銀が国債で「指値オペ」の実施を通知したことが伝わるとドル円と共に19,960まで急伸し、そこから更に上げて10:55には前日比変わらずの19,970まで上昇しました。
その後19,950近辺で揉み合った後、後場になるとジリ下げとなって13:15には19,870まで下落し、19,880-920での小動きとなりました。
引け前の14:55に一段高となって15:05には19,960まで上昇し、19,950(-20)▼0.10%で引けました。
現物は19,929.09(-64.97)▼0.32%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値1,152.70よりも6.08ポイント安い1,146.62で寄り付き、直後から上げ出して9:35にプラテンして10:15には1,158まで上昇しました。
そこからは押し戻されて1,155近辺で小動きとなり、後場に入ると一段高となって12:35には1,160まで上昇しました。
その後1,155まで押し戻されましたが、13:45からジリ上げとなって14:55には1,162まで上昇し、1,160.82(+8.12)△0.70%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間序盤は上昇基調となり16:00の113.16から19:00には113.46まで上昇しました。
21:15の6月ADP全米雇用報告やその後に発表された5月米貿易収支、米新規失業保険申請件数、6月ISM非製造業景況指数がいずれも予想を下回る結果となりましたが、ECB議事要旨からのユーロ買いの流れによるドル売りと米金利上昇によるドル買いの板挟みとなりどちらかに大きく振れることなく113.00-40で上下しました。
22:30に始まったNY株が金利上昇を嫌気して大きく下落しましたが、雇用統計を翌日に控えていたこともあって同様に大きな反応はなく113.10-35での小幅な動きが続き、113.19でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると113.10-30で小動きが続いていましたが、10:10に日銀が国債で「指値オペ」の実施を通知したことが伝わると113.23から113.48円まで急伸し、113.50近辺で揉み合った後10:45から再び急伸して11:15には113.83まで上昇しました。
その後は逆にジリ下げとなり13:20の113.55まで下げ続けましたが、そこからはジリ上げとなって113.70で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
寄り後しばらくは149.75近辺で小動きでしたが、10:10に日銀が国債で「指値オペ」の実施を通知したことで149.80から12:30には149.97まで上昇しました。
しかしその後は押し戻されて上げ幅を縮めて、149.81で15時となりました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値3,212.44よりも8.62ポイント安い3,203.82で寄り付き、前場はマイナス0.2-0.5%で上下していましたが、後場になるとジリ上げとなってプラテンし、3,217.96(+5.51)△0.17%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    21,320.04(-158.13)
NASDAQ     6,089.46(-61.39)
・昨日のNY株は6月ECB定例理事会議事要旨で量的緩和方針の見直しが議論されていたことが判明したことでドイツなど欧州国債が売られて金利上昇し、その流れが米債券市場にも波及して米長期金利が一時2.384%まで上昇したことを嫌気してダウ・ナス共に朝方から軟調な展開となり、午後になると下げ幅を拡大してダウは$158安、ナスは1.00%安の大幅下落となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足