東京市場ザラバ~FOMC・日銀決定会合・オランダ総選挙通過~(2017年3月16日)

 

2017年3月16日

・昨日のNY株は朝方は連日大幅下落していた原油価格が上昇したため小幅高水準での小動きが続き、FOMCでは予想通り0.25%の追加利上げで金利見通しは据え置き・年間の想定利上げ回数は3回のままだったことを好感して急速に上昇となってダウは$112高、ナスは0.74%高で引けました。
 またドル円は直近数週間の間に急速に3月利上げを織り込む形でドルが買われてきたことや年内合計4回の利上げの見方も広がっていたこと、イエレンFRB議長会見で「金融政策は利上げ後も緩和的であり続ける」「年3回の利上げは緩やかなペースだと確実に言える」などハト派的な発言を受けた投げも加わってドルは発表直後に114.54から113.66まで急落した後も売りが継続して04:55には113.17まで下落し、113.42でNYクローズとなりました。

・本日の日経はドル円の大幅下落を受けて前日終値19,577.38よりも118.68円安い19,458.70で寄り付きましたが、すぐに上げて19,500近辺での小動きとなり、10時から一段高となって一時プラテンの19,580まで上昇しました。
しかし日銀決定会合を控えていたこともあってそこからの伸びはなく、小幅押し戻されて小幅安水準での小動きとなりました。
11:54に発表された日銀決定会合の結果は現状維持で、日経・ドル円共に大きな反応はありませんでしたが、後場が始まると上昇してプラテンして19,618まで上昇しました。
その後は小幅高水準での小動きが続き、14時半にマイテンしましたが引けにかけては戻して19,590.14(+12.76)となりました。

 またフランス・ドイツの選挙への影響から注目されていたオランダ下院選挙(定数150議席)の投開票が15日に行われ、ルッテ首相率いる与党の自由民主党(VVD)が第1党を維持する見通しと報じられましたが、株・為替共に特段大きな反応はありませんでした。

結果
11:54 現状維持

 

 

日経先物
19,330で寄り付き、9:55に19,310まで下げた後は反転して9:20には19,390まで上昇しました。
そこからは19,350-380で揉み合った後10:00に19,420まで急伸し、10:15には19,450まで上昇しました。
その後は19,390-440での小動きが続き、11:54に日銀決定会合の現状維持の結果が発表されましたが、ほとんど反応しませんでした。
しかし12:40に19,440から19,490まで上昇した後は前日終値を挟んだ小動きとなって、19,440(-10)▼0.05%で引けました。
現物は19,590.14(+12.76)△0.07%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値1,035.79とほぼ変わらない1,035.67で寄り付いた後に小幅上げてしばらく1,045でこう着となり、11時から小幅下げて1,038まで下落しましたが、後場になるとジリジリと戻して1,050近辺での小動きとなって、1,051.84(+16.05)△1.55%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・ドル円は03:00のFOMCまでは114.55-85での小動きが続き、01:30から一段下げて03:00のFOMCの時は114.54でした。
予想通り0.25%の追加利上げでしたがFF金利見通しを1.375%に据え置いたため10年債利回りと共に急落して114.54から113.66まで下落し、その後イエレンFRB議長会見で「金融政策は利上げ後も緩和的であり続ける」「年3回の利上げは緩やかなペースだと確実に言える」とのハト派的な内容の発言を受けて更に売られて04:55には113.17まで下落し、113.42でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると戻して7:10には113.54まで上昇しましたが、そこからは再び売られて9:40には113.15まで下落しました。
その後は113.20-40での小動きが続き、11:54に日銀決定会合の発表があって結果は現状維持でした。
発表直後に113.25-50で振った後は113.40近辺での小動きが続いて、113.30で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値3,241.76よりも5.40ポイント高い3,247.16で寄り付き、直後に上昇した後はプラス0.6-0.9%での小動きが続いて、3,268.94(+27.18)△0.84%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 10年債利回りはFOMCまでは2.560-2.590%で推移し、03:00のFOMC声明の時は2.577%でした。 発表直後に2.5775から2.524%まで急低下し、その後も債権買いが続いて06:00には2.495%まで低下して2.500%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  20,950.10(+112.73)
NASDAQ  5,900.05(+43.23)
・昨日のNY株は朝方は連日大幅下落していた原油価格が上昇したため小幅高水準での小動きが続き、FOMCでは予想通り0.25%の追加利上げで金利見通しは据え置き・年間の想定利上げ回数は3回のままだったことを好感して急速に上昇となってダウは$112高、ナスは0.74%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足