2017年1月7日
・昨日発表された12月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を下回り失業率も悪化しましたが、平均時給の伸びや前月の雇用者数が上方修正されたことを好感して株とドルは買われ、利回りも上昇しました。
・NY株はダウは2万ドル目前の$19,999.63まで上昇して$64高で引け、ナスダックも上昇して2日連続の過去最高値を更新しました。
・日経ナイトは雇用統計発表後から急進して22：30の19,410から23：20には19,580まで上昇し、NY株やドル円の上昇を受けて3：55には19,620まで上昇し、19,600(+200)で引けました。
・ドル円は雇用統計で115.93から116.75まで上昇した後、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁の「年内3回の利上げは適切だが変更の可能性も」との発言や、エバンズ・シカゴ連銀総裁の「年内2回の利上げは不合理な予想ではない」「年内3回の利上げは信じ難くはない」の発言でドル買いの流れが一層強まって03：50には117.18まで上昇し、116.96でNYクローズとなりました。
・米国10年債券利回りは雇用統計発表直後から上昇し、更にFOMCメンバーの利上げに前向きな発言も後押しとなって01：15には2.423%まで上昇し、2.421%でNYクローズとなりました。
結果
22:30 12月非農業部門雇用者数 予想：+17.5万人 結果：+15.6万人 （前回：+17.8万人 修正値：+20.4万人）
22:30 12月失業率 予想：4.7％ 結果：4.7％ （前回：4.6％）
22:30 12月平均時給 (前月比) 予想：+0.3% 結果：+0.4% （前回：-0.1%）
★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細（2017年1月7日）の記事に載せています。
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昨夜のNY株式市場
ＮＹ ＤＯＷ 19,963.80(+64.51)
ＮＡＳＤＡＱ 5,521.06(+33.12)
・昨日のダウは非農業部門就業者数が前月から鈍化して失業率も悪化したため寄り付き後は売られましたが、賃金の上昇や前月の数値が上方修正されたことを好感してプラスに転じると上昇基調が強まって一時$19,999.63まで上昇して2万ドルに接近しました。
結局2万ドルを突破することはできなかったものの高値圏での堅調な値動きが引けまで続きました。
またナスダックも上昇して2日連続の過去最高値を更新しました。
左：DOW－1分足 右：NASDAQ－1分足
左：DOW－日足 右：NASDAQ－日足
日経先物（夜間）
ナイトは19,450で寄り付き、19,470まで上げた後は19,400-430での小動きが続いて、22：30の雇用統計の時は19,410でした。
発表後から急速に上げ出して23：20には19,580まで上昇し、19,500まで押した後は19,520-560での揉み合いとなりました。
その後はNY株が堅調に推移したことやドル円の上昇もあって01：10からジリジリと上げて3：55には19,620まで上昇し、19,600(+200)で引けました。
またCME（円建て）清算値は19,585でした。
左：日経先物－5分足 右：日経先物－日足
ドル円（チャートは7:00時点）
・欧州時間は16：50に116.39まで上昇した後は下げとなって19：50には115.75まで下落し、22：30の雇用統計の時は115.93でした。
発表直後に115.93から115.69まで下落しましたが、すぐに反転して23：20には116.75まで上昇しました。
その後116.30-70での揉み合いが続き、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁の「年内3回の利上げは適切だが変更の可能性も」との発言や、エバンズ・シカゴ連銀総裁の「年内2回の利上げは不合理な予想ではない」「年内3回の利上げは信じ難くはない」の発言で強いドル買いの流れとなって03：50には117.18まで上昇しました。
その後は117.00近辺での小動きとなって116.96でNYクローズとなりました。
左：ドル円－5分足 右：ドル円－1時間足
左：ドル円－日足
米国10年債権利回り（チャートは7:00時点）
欧州時間は低下基調となり22：00には2.337%まで低下して22：30は2.385%でした。
発表で非農業部門の就業者数の伸びが予想より悪かったものの、前月の数値が上方修正されたことや平均時給が予想を上回ったこと、またFOMCメンバーから利上げに前向きな発言も後押しとなって債券が売られて利回りは急上昇して01：15には2.423%まで上昇しました。
その後は高値圏での小動きとなって、2.421%でNYクローズとなりました。
左：米国10年債権利回り－15分足 右：米国10年債権利回り－日足
