東京市場ザラバ～後場開始後に日銀決定会合発表～（2016年3月15日）

2016年3月15日

・昨日のNY株はFOMCを控えて様子見ムードが強まる中、原油価格の下落で朝方は小幅安水準での推移となり、午後になると小幅高で上下してダウ・ナス共に小幅高で引けました。
・本日の日経は日銀金融政策決定会合の結果発表を控えて前日終値を挟んで上下していました。
発表時間がなにもない時に比べ遅れて後場に入ったことで期待感もありましたが、12：35の発表ではサプライズもなかったことやドル円の下落もあって下げ基調となり一時は180円近く下落し、その後は若干戻しましたが100円を超える下落での引けとなりました。

結果
12：35　日銀金融政策決定会合　現状維持

日銀決定会合の骨子（時事通信より転載）
・金融政策の現状維持を決定
・景気、輸出・生産に鈍さみられるが基調としては緩やかな回復を続けている
・先行きの経済、基調として緩やかに拡大していく
・物価、当面０％程度で推移するが基調は着実に高まり２％に向け上昇率高める
・設備・人材投資企業対象のＥＴＦ購入（年約３０００億円）を４月から実施
・リスク要因点検し必要な場合は量、質、金利の３次元で追加的措置講じる
・ＭＲＦをマクロ加算残高に加える＝マイナス金利適用対象から除外
・輸出、住宅投資、持ち直しが一服している
・予想物価上昇率、やや長い目でみれば全体として上昇もこのところ弱含み
・量と質については賛成８反対１
・マイナス金利は賛成７、反対２
・貸出支援基金の残高増加額の２倍をマクロ加算残高に加える
・マクロ加算残高、原則３カ月ごとに見直し
・マイナス金利維持反対は佐藤、木内両委員

日経先物
17,090で寄り付き、9：30にプラテンして17,130まで上げた後は押し戻されて、日銀決定会合の発表を目前に控えていたこともあって小幅安の17,050-100での小動きが続きました。
12：35に日銀決定会合の発表があり、17,130から17,170まで上げた後はすぐに反転して12：50には16,940まで下落しました。
そこからは一旦戻して13：00には17,070まで上昇しましたが、再び直ぐに押し戻されて13：50には16,900まで下落しました。
その後はジリジリと戻して14：50には17,010まで上昇し、16,960（-150）▼0.88％で引けとなりました。
現物は17,117.07（-116.68）▼0.68％でした。

左：日経先物－5分足　右：日経先物－日足
　

マザーズ
前日終値949.51よりも1.80ポイント高い951.31で寄り付いた後は上昇基調となって9：40には967.08まで上昇しましたが、そこからはジリ下げとなって960近辺でこう着となりました。
後場開始後に日銀決定会合の発表後に日経が下げとなったことでマザーズ指数も下落して13：50には950.80まで下落しました。
その後は小幅戻して、956.38（+6.87）△0.72％で引けとなりました。

左：マザーズ－5分足　右：マザーズ－日足
　

ドル円（チャートは15：30時点）
・昨日のドル円は動きが乏しく、欧州・NYタイムでは113.50-90で方向感のない上下が続いて、113.78でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると113.80近辺でこう着の後9：50から小幅上げて113.93まで上昇しましたが、そこからは押し戻されて11：30には113.60まで下落しました。
その後は日銀決定会合発表時間が迫ってくる中で上下の揺さぶりが何度かあり、113.53-114.05で上下していました。
12：35に発表があり、113.80から113.74まで小幅下げた後も更に下げが続いて13：50には113.21まで下落し、そこからは小幅戻して、113.39で15時となりました。

左：ドル円－5分足　右：ドル円－1時間足
　