東京市場ザラバ~FOMC無事通過するも日銀決定会合控えて156円安~(2024年6月13日)

 

2024年6月13日

・昨日のNY株は朝方は5月CPIが予想を下回ったことで年内の利下げ期待から買いが先行していました。
FOMCは予想通り政策金利は据え置きでしたが、メンバー予測で年内の利下げ予想が3回から1回に修正されたことで金利が下げ止まりダウはマイナス圏に沈み、$35安で引けました。
一方ナスは半導体関連株が堅調に推移したため1.53%高で引けました。

・FOMCでは予想通りFFレートの誘導目標を5.25-5.50%で据え置きでしたが、ドット・チャートでは2024年末時点の中央値が4.6%から5.1%へ上方修正されて、年内の利下げ予想回数は前回3月FOMCの3回から1回に減りました。
パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で「インフレは大幅に緩和したが、依然として高すぎる」「インフレに対する信頼を高めるには、より良いデータが必要」「FRBはインフレのリスクを引き続き大いに注視している」などと発言しました。

・本日の日経はナスの上昇を受けて前日終値38,876.71よりも305.35円高い39,182.06で寄り付き、直後に39,252まで上昇した後は下げが続いて11:20にマイテンし、45円安の38,831で前引けとなりました。
後場は114円安の38,762で寄り付き、しばらく38,755-861での上下が続き、14:45から更に売りが強まり38,720.47(-156.24)▼0.40%で引けました。

 

FOMCの結果
5.25-5.50%で据え置き

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2024年6月13日)の記事に載せています。

 

 

日経先物
・39,200で寄り付き、9:00に39,290まで上昇した後は下落基調が続いて11:35には38,730まで下げ続けました。
その後は38,760-840での上下が続き、14:45から一段安となって15:00には38,690まで下落し、38,720(-230)▼0.59%で引けました。
現物は38,720.47(-156.24)▼0.40%でした。

東証プライム売買代金:39,883億円、東証プライム売買高:16.18億株
東証プライム騰落数 値上がり274銘柄、値下がり1,340銘柄、変わらず32銘柄

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

東証グロース市場250指数
・前日終値634.66よりも3.38ポイント高い638.04で寄り付き、直後から上げ出して9:15には642まで上昇した後は押し戻されて9:45には637まで下落しました。
その後は637-640での上下がひたすら続き、引けにかけて下げ出して634.71(+0.05)△0.01%で引けました。

左:東証グロース市場250指数-5分足 右:東証グロース市場250指数-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・欧州時間序盤は157.20-40で小動きでしたが、21:30に発表された米5月CPIと米5月CPIコア指数が前月比・前年同月比共に予想を下回る結果を受けて米長期金利の低下と共にドル売りが強まり157.10から01:30には155.71まで下落し、03:00FOMCの時は155.85でした。
発表直後に155.85から156.34まで上昇し、その後もドル買いで05:20には156.90まで上昇して156.73でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると米利下げ観測の後退からドル買い・円売りの流れを引き継ぎ、8:00に156.86まで上昇し、そこからしばらく156.65-90で揉み合った後、11:00から再び上げ出して14:30に157.19まで上昇し、157.08で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-15分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
・前日終値3,037.46よりも0.62ポイント高い3,038.08で寄り付き、小幅なマイナス圏での推移が前場半ばから引けまで続き、3,028.92(-8.55)▼0.28%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   38,712.21(-35.21)
NASDAQ   17,608.44(+264.89)
・朝方は5月CPIが予想を下回ったことで年内の利下げ期待から買いが先行していました。
FOMCは予想通り政策金利は据え置きでしたが、メンバー予測で年内の利下げ予想が3回から1回に修正されたことで金利が下げ止まりダウはマイナス圏に沈み、$35安で引けました。
一方ナスは半導体関連株が堅調に推移したため1.53%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMCまでは5月CPIが予想を下回る結果だったことで米利下げ期待から債券が買われて利回りは02:00には4.249%まで低下しました。
しかしFOMCのドット・チャートで2024年・25年末時点の中央値が上方修正されたことで債権が売られて利回りは上昇し、4.318%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足