東京市場ザラバ～イエレン米財務長官発言で大幅安のNYを受けながらも下げ幅縮め47円安～（2023年3月23日）

2023年3月23日

・昨日のダウはFOMC後のパウエルFRB議長会見の「利上げ休止を検討した」との発言を受けてダウは一時200ドル超上昇しましたが、その後「当局者らは今年の利下げを見込んでいない」「必要なら想定以上の利上げを実施する」との発言を受けて反転下落し、更にイエレン米財務長官が「預金保険の適用範囲について、大幅な拡大は検討していない」との発言から下げ足を速めてダウは$530安、ナスは1.60%安で引けました。

・FOMCでは予想通り0.25%利上げでしたが、声明文で「インフレ目標達成のため、継続的な利上げが適切になると予想する」とした前回までの表現を削除して「幾分かの追加引き締めが適切となる可能性がある」との文言を加えたことで、利上げがいったん停止される可能性があると市場が受け止めてドル売りとなり、更にパウエルFRB議長会見で「利上げ休止を検討した」との発言でドル売りが加速しました。
その後パウエルFRB議長の「当局者らは今年の利下げを見込んでいない」「必要なら想定以上の利上げを実施する」との発言で戻る場面がありましたが、ドルの戻りは鈍いままNYクローズとなりました。

・本日の日経は前日終値27,466.61よりも233.64円安い27,232.97で寄り付き、27,175まで下落した後は27,300を挟んだ揉み合いが前場いっぱい続きました。
後場になると27,370-410での揉み合いが続いた後、14時から上げ出して27,419.61（-47.00）▼0.17%で引けました。

早朝のFOMCの結果
4.50－4.75%から4.75－5.00%に0.25%の利上げ

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文（2023年3月23日）の記事に載せています。

日経先物
・27,020で寄り付き、9：10に26,980まで下落した後はジリジリ上げ出して11：45には27,160まで上昇しました。
その後27,150近辺で揉み合いが続いた後、14：00から再び上げ出してプラテン目前の27,200まで上昇し、27,120（-110）▼0.40%で引けました。
現物は27,419.61（-47.00）▼0.17%でした。

東証プライム売買代金：24,742億円、東証プライム売買高：10.41億株
東証プライム騰落数　値上がり1,059銘柄、値下がり688銘柄、変わらず89銘柄

左：日経先物－5分足　右：日経先物－日足
　

マザーズ
・前日終値745.61よりも6.97ポイント安い738.64で寄り付き、直後に735まで下落した後はジリジリと上げ出して11：20にはプラテンして小幅高の746まで上昇しました。
後場になるとジリジリとした上げが続いて、754.49（+8.88）△1.19%で引けました。

左：マザーズ－5分足　右：マザーズ－日足
　

ドル円（チャートは15：30時点）
・欧州時間とNYタイム前半は132.30-133.00で上下し、03：00のFOMCの時は132.44でした。
市場予想通り0.25％の利上げを実施し、声明文では「インフレ目標達成のため、継続的な利上げが適切になると予想する」とした前回までの表現を削除して「幾分かの追加引き締めが適切となる可能性がある」との文言を加えたことで、利上げがいったん停止される可能性があると市場が受け止めてドル売りとなり、更にパウエルFRB議長会見で「利上げ休止を検討した」との発言でドル売りが加速して03：40には131.01まで下落しました。
その後パウエルFRB議長の「当局者らは今年の利下げを見込んでいない」「必要なら想定以上の利上げを実施する」との発言で戻る場面がありましたが、戻りは鈍く131.46でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると8：00からジリ上げが続いて12：20には130.41まで下落しました。
その後は130.60-85での揉み合いが続いて、130.78で15時となりました。

左：ドル円－5分足　右：ドル円－1時間足
　

左：ドル円－日足

日本国債（チャートは15：00時点）
・大きな動きはありませんでした。

左：日本国債先物－5分足　右：日本国債先物－日足
　

上海総合指数
・前日終値3,265.74よりも6.97ポイント安い3,258.77で寄り付き、前場は前日終値を挟んだ小動きとなり、後場は上昇基調が続き、3,286.65（+20.90）△0.64%で引けました。

左：上海総合指数－1分足　右：上海総合指数－日足
　

昨日のNY株式市場
ＮＹＤＯＷ　　32,030.11(-530.49)
ＮＡＳＤＡＱ　 11,669.96(-190.15)
・昨日のダウはFOMC後のパウエルFRB議長会見の「利上げ休止を検討した」との発言を受けてダウは一時200ドル超上昇しましたが、その後「当局者らは今年の利下げを見込んでいない」「必要なら想定以上の利上げを実施する」との発言を受けて反転下落し、更にイエレン米財務長官が「預金保険の適用範囲について、大幅な拡大は検討していない」との発言から下げ足を速めてダウは$530安、ナスは1.60%安で引けました。

左：DOW－日足　右：NASDAQ－日足
　