米雇用統計発表後のNY市場の動き(2023年2月4日)

2023年2月4日

 1月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の18.5万人増を大幅に上回る51.7万人増、失業率も予想の3.6%から低下して53年ぶりの3.4%、平均時給は前月比は横ばい、前年同月比は予想を上回る良好な結果となりました。
発表直後から早期に利上げを停止するとの期待が後退したため米長期金利が上昇してドルが強く買われ、株は売られてダウ・ナス共にマイナスで引けました。

・NY株は1月米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回り、失業率は3.4%と53年ぶりの水準に低下したことで早期に利上げを停止するとの期待が後退したため売りが優勢となり、ダウは$127安、ナスはハイテク銘柄が売られて1.59%安で引けました。

・日経ナイトは雇用統計発表直後に27,510から27,440まで下落し、23:05には27,400まで下落しましたが、ダウがプラテンすると上げ足を速めて00:45には27,710まで上昇しました。
その後はNY株が軟調に推移していたため上げ幅を縮めて27,520-600での揉み合いが続き、27,620(+130)△0.47%で引けました。

・ドル円は雇用統計発表直後に良好な結果を受けて強いドル買いとなり128.46から129.67まで急伸し、更にドル買いが続いて00:10には131.17まで大幅に上昇し、その後は131.00を挟んだ揉み合いが続いて131.18でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは1月米雇用統計で非農業部門雇用者数、失業率共に予想を上回り、また1月米ISM非製造業指数も予想を上回ったことで早期に利上げを停止するとの期待が後退して債権は売られて利回りは上昇し、3.519%でNYクローズとなりました。

結果
22:30 1月非農業部門雇用者数 予想:+18.5万人 結果:+51.7万人 (前回:+22.3万人 修正値:+26.0万人)
22:30 1月失業率 予想:3.6% 結果:3.4% (前回:3.5%)
22:30 1月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.3% (前回:+0.3% 修正値:+0.4%)
22:30 1月平均時給 (前年同月比) 予想:+4.3% 結果:+4.4% (前回:+4.6% 修正値:+4.8%)

 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW   33,926.01(-127.93)
NASDAQ   12,006.95(-193.86)
・昨日のNY株は1月米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回り、失業率は3.4%と53年ぶりの水準に低下したことで早期に利上げを停止するとの期待が後退したため売りが優勢となり、ダウは$127安、ナスはハイテク銘柄が売られて1.59%安で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
・日経ナイトは27,480で寄り付き、27,420-530で上下し、22:30の雇用統計の時は27,510でした。
発表直後に27,510から27,440まで下落し、23:05には27,400まで下落しましたが、ダウがプラテンすると上げ足を速めて00:45には27,710まで上昇しました。
その後はNY株が軟調に推移していたため上げ幅を縮めて27,520-600での揉み合いが続き、27,620(+130)△0.47%で引けました。
CME日経225先物は27,620でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤はジリ下げとなり17:00の128.61から21:10に128.33まで下落し、22:30の雇用統計の時は128.46でした。
発表直後に良好な結果を受けて強いドル買いとなり128.46から129.67まで急伸し、更にドル買いが続いて00:10には131.17まで大幅に上昇しました。
その後は131.00を挟んだ揉み合いが続いて131.18でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・1月米雇用統計で非農業部門雇用者数、失業率共に予想を上回り、また1月米ISM非製造業指数も予想を上回ったことで早期に利上げを停止するとの期待が後退して債権は売られて利回りは上昇し、3.519%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足