米雇用統計発表後のNY市場の動き(2022年11月5日)

2022年11月5日

 10月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の20.0万人増を上回る26.1万人増、また前月も26.3万人増から31.5万人増に上方修正されました。
失業率は予想の3.6%から悪化した3.7%、平均時給は前月比は予想を上回り、前年同月比は予想と一致しました。
発表直後は株売り・ドル買いでしたが、すぐに反転して株買い・ドル売りの流れとなって、エバンズ米シカゴ連銀総裁の利上げペース減速発言も加わり、その流れが引けまで続きました。

・NY株は朝方はダウが610ドル超上昇しましたが、米長期金利の上昇を受けて一時マイナス圏まで下落し、その後エバンズ米シカゴ連銀総裁から利上げペースの減速についての発言を受けて再び上昇に転じ、ダウは$401高、ナスは1.28%高で引けました。

・日経ナイトは雇用統計発表直後に27,260から27,160まで下落しましたが、すぐに反転して23:40には27,530まで上昇しました。
その後27,310まで押し戻されましたが、03:15から再び上げ出して27,480(+290)△1.07%で引けました。

・ドル円は雇用統計発表直後に147.76から148.17まで急伸しましたが、すぐに反転して22:10には146.91まで急落し、NYタイムに入ると更に下げて23:30には146.56まで下落しました。
その後一旦147.34まで戻しましたが、エバンズ米シカゴ連銀総裁から利上げペースの減速についての発言から再び下げ出して05:20には146.54まで下落して146.66でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは10月米雇用統計発表後に4.205%まで上昇しましたが、すぐに反転して23:30には4.116%まで低下し、その後は4.160%近辺での揉み合いが続いて4.163%でNYクローズとなりました。

結果
21:30 10月非農業部門雇用者数 予想:+20.0万人 結果:+26.1万人 (前回:+26.3万人 修正値:+31.5万人)
21:30 10月失業率 予想:3.6% 結果:3.7% (前回:3.5%)
21:30 10月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.4% (前回:+0.3%)
21:30 10月平均時給 (前年同月比) 予想:+4.7% 結果:+4.7% (前回:+5.0%)

 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW   32,403.22(+401.97)
NASDAQ   10,475.25(+132.31)
・昨日のNY株は朝方はダウが610ドル超上昇しましたが、米長期金利の上昇を受けて一時マイナス圏まで下落し、その後エバンズ米シカゴ連銀総裁から利上げペースの減速についての発言を受けて再び上昇に転じ、ダウは$401高、ナスは1.28%高で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
・日経ナイトは27,200で寄り付き、欧州株や時間外のNY株先物の上昇を受けて20:05には27,350まで上昇し、21:30の雇用統計の時は27,260でした。
発表直後に27,260から27,160まで下落しましたが、すぐに反転して23:40には27,530まで上昇しました。
その後27,310まで押し戻されましたが、03:15から再び上げ出して27,480(+290)△1.07%で引けました。
CME日経225先物は27,505でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は147.50-85で上下し、21:30の雇用統計の時は147.76でした。
発表直後に147.76から148.17まで急伸しましたが、すぐに反転して22:10には146.91まで急落し、NYタイムに入ると更に下げて23:30には146.56まで下落しました。
その後一旦147.34まで戻しましたが、エバンズ米シカゴ連銀総裁から利上げペースの減速についての発言から再び下げ出して05:20には146.54まで下落して146.66でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・10月米雇用統計発表後に4.205%まで上昇しましたが、すぐに反転して23:30には4.116%まで低下し、その後は4.160%近辺での揉み合いが続いて4.163%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足