東京市場ザラバ～日銀決定会合後に政策変更なしで大幅上昇後、米長期金利上昇で大幅に戻されて76円安～（2022年1月18日）

2022年1月18日

・昨日のNY株式市場はキング牧師誕生日で休場でした。

・本日の日経は前日終値28,333.52よりも117.82円高い28,451.34で寄り付き、28,412まで押し戻されましたが、9時半過ぎから上げ出して11時には265円高の28,598まで上昇しました。
前週に日銀が「物価目標達成前の利上げが可能という議論が行っている」との観測報道があり、本日の日銀決定会合の結果と引け後の黒田日銀総裁会見に注目が集まる中、昼休み中の11：46に日銀金融政策決定会合の現状維持の発表と経済・物価情勢の展望（展望リポート）で2022年度の消費者物価指数の上昇率を1.1%（前回2021年10月時点は0.9%）、2023年度を1.1%（同1.0%）にそれぞれ引き上げました。
日経先物が発表直後は先行きの金融政策運営方針の変更がなかったことへの安心感から急伸して、後場は357円高の28,690で寄り付きました。
しかし後場入り直後から時間外の米10年債利回りが1.85％台へ上昇して時間外のダウ先、ナス先が下落して日経先物が急落したため急速に売られて14時前には204円安の28,129まで大幅に下落しました。
その後は小幅戻して28,257.25（-76.27）▼0.27％で引けました。

日銀金融政策決定会合の結果
11:46　現状維持

日経先物
・28,400で寄り付き、直後から上げ出して9：05に28,470まで上昇し、そこから一旦29,390まで押し戻されましたが、9：45から再び上げ出して10：00に28,560まで上昇し、10：20に28,470まで押した後、再び上げ出して11：00には28,580まで上昇しました。
そこからは28,530-570での小動きとなり、11：46に日銀金融政策決定会合の現状維持の発表があり、先行きの金融政策運営方針の変更がなかったことへの安心感から急伸して12：00には28,720まで上昇しました。
しかし後場に入ると時間外の米10年債利回りが1.85％台へ上昇して時間外のダウ先、ナス先が下落したため12：30から急速に売られて13：45には28,110まで急落しました。
その後は小幅戻して15：00には28,260まで上げて28,250(-90)▼0.32%で引けました。
現物は28,257.25（-76.27）▼0.27％でした。

東証一部売買代金：28,125億円、東証一部売買高：12.26億株
東証一部騰落数　値上がり538銘柄、値下がり1,557銘柄、変わらず89銘柄

左：日経先物－5分足　右：日経先物－日足
　

マザーズ
・前日終値832.06よりも0.67ポイント安い831.39で寄り付き、直後から下げ出して823まで下落した後、9：25から反転して急速に上げ出して10：00に847まで上昇し、そこから840まで一旦押した後10：45から再び上げ出して11：20には852.90まで上昇しました。
後場は856で寄り付きましたが、日経が急落したためマザーズ指数も下げ出して13：50には828まで下落し、その後は小幅戻して837.55(+5.49)△0.66%で引けました。

左：マザーズ－5分足　右：マザーズ－日足
　

ドル円（チャートは15：30時点）
・キング牧師誕生日で米国市場が休場だったこともあり値動きが乏しく、欧州時間は17：30に114.31まで下げた後はジリジリと戻して22：00に114.58まで上昇し、NYタイムは114.60近辺での小動きがひたすら続いて、114.60でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると下げ出して9：20に114.44まで下落した後は114.45-60での小動きが続きました。
11：46に日銀金融政策決定会合の現状維持の発表直後から円が売られて急伸し、12：50には115.05まで上昇しました。
その後は日経が大幅下落したため円買いにより押し戻されて14：30には114.75まで下落し、114.81で15時となりました。

左：ドル円－5分足　右：ドル円－1時間足
　

日本国債（チャートは15：00時点）
・前場は日銀の金融政策決定会合の結果発表を前に債券先物に買い戻しが入って上昇基調が続き12：15に150.93まで上昇しましたが、その後は米10年債利回りが2年ぶりの1.85%台まで上昇したため急速に債券が売られて12：30には150.75まで下落し、150.75で15時となりました。

左：日本国債先物－5分足　右：日本国債先物－日足
　