米雇用統計発表後のNY市場の動き(2024年3月9日)

2024年3月9日

 2月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の20.0万人増を上回る27.5万人増でしたが、失業率は予想の3.7%から悪化した3.9%、平均時給は前月比・前年同月比共に予想を下回りました。
雇用統計発表前に一部通信社の「日銀は18-19日の金融政策決定会合でマイナス金利解除に傾く政策委員が増えている」「日銀は国債買い入れ規模を示す新たな量的金融政策の枠組みを検討」「日銀はマイナス金利政策を3月に終了する方向に傾いているが、最終的な判断は大手企業による労使交渉の集中回答日となる13日の行方次第」との報道を受けて急速に円が買われる中、発表後にドル円は2月2日以来の安値の146.47まで下落しました。
またNY株はエヌビディアが急速に売られてナスが崩れたため売りが強まりました。

・NY株は雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を上回ったものの賃金の伸びが予想を下回ったことから早期利下げへの期待から朝方は買いが先行しましたが、エヌビディアが上場来高値を付けた後に5%超の急落したことで他の半導体関連株にも売りが波及して売りが強まり、ダウは$68安、ナスは1.16%安で引けました。

・日経ナイトは一部通信社の「日銀は18-19日の金融政策決定会合でマイナス金利解除に傾く政策委員が増えている」「日銀は国債買い入れ規模を示す新たな量的金融政策の枠組みを検討」「日銀はマイナス金利政策を3月に終了する方向に傾いているが、最終的な判断は大手企業による労使交渉の集中回答日となる13日の行方次第」との報道を受けて急速に円が買われたため日経先物は売られて18:45には39,010まで急落し、22:30の雇用統計の時は39,140でした。
発表直後に39,100-220で振った後、NY株が堅調に推移していたため00:15には39,340まで上昇しましたが、エヌビディアが急速に売られてナスが崩れたため売りが強まり03:35には38,740まで下落し、38,790(-720)▼1.82%で引けました。

・ドル円は欧州時間序盤に一部通信社の「日銀は18-19日の金融政策決定会合でマイナス金利解除に傾く政策委員が増えている」「日銀は国債買い入れ規模を示す新たな量的金融政策の枠組みを検討」「日銀はマイナス金利政策を3月に終了する方向に傾いているが、最終的な判断は大手企業による労使交渉の集中回答日となる13日の行方次第」との報道を受けて円が買われて17:00の147.88から18:40には146.86まで急落し、22:30の雇用統計の時は147.04でした。
発表直後に146.49-147.48で大きく振った後は徐々に戻して01:20には147.25まで上昇し、147.08でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは雇用統計で雇用者数が予想を上回りましたが賃金の伸びが予想を下回ったことで、早期利下げが期待で債権が買われて利回りは4.041%まで低下しましたが、その後は戻して4.077%でNYクローズとなりました。

結果
22:30 2月非農業部門雇用者数 予想:+20.0万人 結果:+27.5万人 (前回:+35.3万人 修正値:+22.9万人)
22:30 2月失業率 予想:3.7% 結果:3.9% (前回:3.7%)
22:30 2月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.1% (前回:+0.6% 修正値:+0.5%)
22:30 2月平均時給 (前年同月比) 予想:+4.4% 結果:+4.3% (前回:+4.5% 修正値:+4.4%)

 

 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   38,722.69(-68.66)
NASDAQ   16,085.11(-188.26)
・昨日のNY株は雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を上回ったものの賃金の伸びが予想を下回ったことから早期利下げへの期待から朝方は買いが先行しました。
しかしエヌビディアが上場来高値を付けた後に5%超の急落したことで他の半導体関連株にも売りが波及して売りが強まり、ダウは$68安、ナスは1.16%安で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

日経先物(夜間)
・日経ナイトは39,490で寄り付き、一部通信社の「日銀は18-19日の金融政策決定会合でマイナス金利解除に傾く政策委員が増えている」「日銀は国債買い入れ規模を示す新たな量的金融政策の枠組みを検討」「日銀はマイナス金利政策を3月に終了する方向に傾いているが、最終的な判断は大手企業による労使交渉の集中回答日となる13日の行方次第」との報道を受けて急速に円が買われたため日経先物は売られて18:45には39,010まで急落し、そこからは39,080-260での揉み合いが続き、22:30の雇用統計の時は39,140でした。
発表直後に39,100-220で振った後、NY株が堅調に推移していたため00:15には39,340まで上昇しました。
しかしエヌビディアが急速に売られてナスが崩れたため売りが強まり03:35には38,740まで下落し、38,790(-720)▼1.82%で引けました。
CME日経225先物は38,785でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤に一部通信社の「日銀は18-19日の金融政策決定会合でマイナス金利解除に傾く政策委員が増えている」「日銀は国債買い入れ規模を示す新たな量的金融政策の枠組みを検討」「日銀はマイナス金利政策を3月に終了する方向に傾いているが、最終的な判断は大手企業による労使交渉の集中回答日となる13日の行方次第」との報道を受けて円が買われて17:00の147.88から18:40には146.86まで急落し、22:30の雇用統計の時は147.04でした。
発表直後に146.49-147.48で大きく振った後は徐々に戻して01:20には147.25まで上昇し、147.08でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・2月雇用統計で雇用者数が予想を上回りましたが賃金の伸びが予想を下回ったことで、早期利下げが期待で債権が買われて利回りは4.041%まで低下しましたが、その後は戻して4.077%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足