東京市場ザラバ~FOMC通過後にダウ・ナス・S&P500・日経共に史上最高値更新で812円高~(2024年3月21日)

 

2024年3月21日

・昨日のNY株はFOMCは予想通り5会合連続で政策金利を据え置き、年内3回の利下げ予想やパウエル議長が年内の利下げを想定している姿勢を再表明したことで利下げ期待への高まりから買いが強まり、ダウは史上最高値更新して$401高、ナスも史上最高値更新して1.26%高で引けました。

・FOMCで政策金利を市場予想通り据え置き、政策金利見通しは年内3回としていた利下げ予想は維持したものの、2025年・2026年の金利見通しは上方修正されて、来年以降の利下げが昨年12月の予測よりは緩やかになるとの見通しが示されました。
パウエルFRB議長会見で「インフレは大幅に緩和したが継続的な進展は保証されていない」「インフレ率は依然として高すぎる。今後の道筋も不透明」、利下げ回数を減らさなかった理由については「インフレ率が2%に向かって徐々に低下し、時には険しい道もあるという全体的なストーリーは変わっていないと思う」との発言があり、ドル売りの流れとなりました。
市場では年内の利下げ予想が2回に減るとの警戒感もあったため、FOMC後はドル売り・株買いが強まりました。

・本日の日経は前日終値40,003.60よりも507.95円高く3/7に付けた史上最高値を更新して40,511.55で寄り付き、しばらく40,495-655で揉み合った後、10時前に745円高の40,748まで上昇し、40,670で前引けとなりました。
後場は40,654で寄り付き後に40,619まで押し戻されましたが、そこからジリ上げが続いて14時前には818円高の40,822まで上昇し、引け前には40,823.32を付け、40,815.66(+812.06)△2.03%で引けました。

 

FOMCの結果
5.25-5.50%で据え置き

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2024年3月21日)の記事に載せています。

 

 

日経先物
・40,450で寄り付き、9:10に40,260まで下落し、40,290-380で揉み合いが続いた後、9:55には40,540まで上昇しました。
そこからは押し戻されて10:20に40,230まで下落しましたが、再び上げ出して11:50には40,550まで上昇しました。
その後12:40に40,370まで押し戻されましたが、再度切り返して13:55には40,610まで上昇し、14:55に40,620を付けて、40,580(+980)△2.47%で引けました。
現物は40,815.66(+812.06)△2.03%でした。

東証プライム売買代金:59,014億円、東証プライム売買高:22.14億株
東証プライム騰落数 値上がり1,121銘柄、値下がり484銘柄、変わらず51銘柄

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

東証グロース市場250指数
・前日終値746.07よりも8.55ポイント高い754.62で寄り付き、前場は752-761での上下が続き、後場は757近辺でのこう着がひたすら続いて、755.80(+9.73)△1.30%で引けました。

左:東証グロース市場250指数-5分足 右:東証グロース市場250指数-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・欧州時間とNYタイム序盤は151.45-85で上下し、03:00のFOMCの時は151.58でした。
発表直後にドル売りで151.58から151.20まで下落し、03:30に151.70まで戻しましたがパウエルFRB議長会見から再びドル売りが強まり03:50には150.71まで下落しました。
その後はNY株が上げ幅を拡大したことで円が売られて05:20には151.40まで上昇し、151.25でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると当局による円買い介入への警戒から円買いの流れとなり10:20には150.26まで下落しました。
その後は150.35-55で揉み合った後、13:10からジリ上げがひたすら続いて、150.99で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-15分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
・前日終値3,079.68よりも4.73ポイント高い3,084.41で寄り付き、終日プラス0.3%からマイナス0.3%での小動きがひたすら続いて、3,077.11(-2.57)▼0.08%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   39,512.13(+401.37)
NASDAQ   16,369.41(+202.62)
・FOMCは予想通り5会合連続で政策金利を据え置き、年内3回の利下げ予想やパウエル議長が年内の利下げを想定している姿勢を再表明したことで利下げ期待への高まりから買いが強まり、ダウは史上最高値更新して$401高、ナスも史上最高値更新して1.26%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMCで政策金利見通しは年内3回としていた利下げ予想は維持したものの、2025年・2026年の金利見通しは上方修正されて、来年以降の利下げが昨年12月の予測よりは緩やかになるとの見通しが示されたことで債権は揉み合いの展開となり、4.275%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足