米雇用統計発表後のNY市場の動き(2024年1月6日)

2024年1月6日

 12月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の17.0万人増を上回る21.6万人増、失業率も予想の3.8%から改善した3.7%、平均時給は前月比・前年同月比が共に予想を上回る好結果でした。
発表直後はドルが買われましたが、00:00の12月ISM非製造業景況指数が予想の52.6を下回る50.6の結果だったため長期金利低下・ドル売りが強まり、ハイテク株を中心にNY株は買い戻されました。
その後再び長期金利上昇と共にドルが買い戻され、NY株は上昇幅を縮めてNYクローズとなりました。

・NY株は12月雇用統計が好結果だったため早期の利下げ期待が後退し、ダウは朝方はマイナスでしたが、00:00の12月ISM非製造業景況指数が予想の52.6を下回る50.6の結果だったため利下げ観測が再燃して金利低下と共にハイテク株などが買い戻されて、ダウは$25高、ナスは0.09%高で引けました。

・日経ナイトは雇用統計発表直後に33,290-320で小幅に振った後、22:50から上げ出して23:50には33,530まで上昇しました。
00:00の12月ISM非製造業景況指数が大幅に悪化したことでNY株が上昇したため01:00には33,600まで上昇し、04:30からはジリジリと下げ出して05:25には33,360まで下落し、33,410(+90)△0.27%で引けました。

・ドル円は雇用統計の好結果を受けて発表直後に145.05から145.97まで急伸しましたが、そこからはジリジリと押し戻されて23:30には145.03まで下落して、雇用統計後の上昇が行って来いとなりました。
00:00の12月ISM非製造業景況指数が予想の52.6を下回る50.6の結果が発表されると米長期金利の低下と共にドル売りとなり発表時の145.09から00:25には143.80まで下落し、その後はドルの買い戻しでジリジリと上げ出して03:20には144.89まで上昇し、144.62でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは雇用統計が好結果を受けて早期利下げ観測が後退して債権が売られて利回りは4.070%近辺まで上昇しましたが、00:00の12月米ISM非製造業景況指数が大幅に悪化したため債券の買い戻しが強まって利回りは低下し、00:30には3.955%近辺まで低下し、その後は再びジリジリと債券が売られて利回りは上昇し、4.051%でNYクローズとなりました。

結果
22:30 12月非農業部門雇用者数 予想:+17.0万人 結果:+21.6万人 (前回:+19.9万人 修正値:+17.3万人)
22:30 12月失業率 予想:3.8% 結果:3.7% (前回:3.7%)
22:30 12月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.4% (前回:+0.4%)
22:30 12月平均時給 (前年同月比) 予想:+3.9% 結果:+4.1% (前回:+4.0%)

 

 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   37,466.11(+25.77)
NASDAQ   14,524.07(+13.77)
・昨日のNY株は12月雇用統計が好結果だったため早期の利下げ期待が後退し、ダウは朝方はマイナスでしたが、00:00の12月ISM非製造業景況指数が予想の52.6を下回る50.6の結果だったため利下げ観測が再燃して金利低下と共にハイテク株などが買い戻されて、ダウは$25高、ナスは0.09%高で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

日経先物(夜間)
・日経ナイトは33,360で寄り付き、33,270-390での上下が続き、22:30の雇用統計の時は33,310でした。
発表直後に33,290-320で小幅に振った後、22:50から上げ出して23:50には33,530まで上昇しました。
00:00の12月ISM非製造業景況指数が大幅に悪化したことでNY株が上昇したため01:00には33,600まで上昇し、そこからは33,470-570で上下していました。
04:30からはジリジリと下げ出して05:25には33,360まで下落し、33,410(+90)△0.27%で引けました。
CME日経225先物は33,410でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤は145.00-40で推移し、22:30の雇用統計の時は145.05でした。
好結果を受けて発表直後に145.05から145.97まで急伸しましたが、そこからはジリジリと押し戻されて23:30には145.03まで下落して、雇用統計後の上昇が行って来いとなりました。
00:00の12月ISM非製造業景況指数が予想の52.6を下回る50.6の結果が発表されると米長期金利の低下と共にドル売りとなり発表時の145.09から00:25には143.80まで下落しました。
その後はドルの買い戻しでジリジリと上げ出して03:20には144.89まで上昇し、144.62でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・12月雇用統計が好結果だったため早期利下げ観測が後退して債権が売られて利回りは4.070%近辺まで上昇しましたが、00:00の12月米ISM非製造業景況指数が大幅に悪化したため債券の買い戻しが強まって利回りは低下し、00:30には3.955%近辺まで低下しました。
その後は再びジリジリと債券が売られて利回りは上昇し、4.051%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足