東京市場ザラバ~10時過ぎに切り返し~(2017年1月18日)

2017年1月18日

・昨日のダウはトランプ次期大統領就任式を控えて手控えムードが強いなか利益確定売りも出て小幅安水準での小動きが続き、午後になると一段売り込まれましたが引けにかけては下げ幅を縮めて$58安で引け、ナスは終日軟調な展開となって0.63%安で引けとなりましたが、英国のBrexitの影響を大きく受けることはありませんでした。
またメイ首相演説後に英FTSEは下落し、ドイツDAXやフランスCACは逆に急反発しました。

・本日の日経は前場は下値模索の展開が続き18,650まで下落しましたが、10時に反転してからはジリジリと上昇して後場に入るとプラテンしました。
その後前日終値を挟んで揉み合っていましたが、14時過ぎからドル円と共に急伸して18,941まで上昇して本日高値圏の18,894.37(+80.84)で引けました。

 

昨日のメイ首相演説抜粋
・EU関税同盟と新たな協定を結びたい
・関税協定の準加盟国でいる必要がある
・EUに「半分残り、半分出る」ような合意しない
・EU単一市場の加盟は提案していない
・代わりに、EUへの可能な限りのアクセスを目指す
・EU離脱後に英国への移民をコントロールできるよう留意
・EU離脱の最終案は議会で採決にかける
・他国が導入しているモデルは採用しない
・欧州と前向きで建設的な関係を築く
・出来る限り安定を求める
・欧州連合(EU)に危害を加えるつもりはない
・欧州連合(EU)が解体することは望んでいない
・英国に偉大でグローバルな貿易国になってほしい

 

日経先物
18,770で寄り付き、9:05に18,820まで上げた後は反転して急落となって9:25には18,680まで下落しました。
そこからは18,660-730で揉み合った後9:55に更に一段下げて18,630まで下落し、18,640-680での揉み合いとなりました。
その後は戻して前日終値18,730を挟んだ小動きが続き、12:50から一段高となって18,800近辺での小動きとなりました。
しかし14:10からドル円と共に急伸して14:35には18,930まで上昇しました。
そこからは押し戻されて15:00には18,850まで下げ、引け直前に下に飛んで18,830(+100)△0.53%で引けとなりました。
現物は18,894.37(+80.84)△0.43%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値965.16よりも4.92ポイント安い960.24で寄り付き、すぐにプラテンした後は下げとなって10:05には956まで下落しました。
しかしそこからは反発して10:20にはプラテンし、小幅高水準の965-970で小動きが続き、971.82(+6.66)△0.69%で引けとなりました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は東京時間から続いていたドル売りの流れを引き継いでいたのに加えてメイ首相演説を控えていたこともあり、16:00の113.30から20:30には112.69まで下落しました。
20:45から始まったメイ首相演説では「EU単一市場の加盟は提案していない」「代わりに、EUへの可能な限りのアクセスを目指す」「EU関税同盟と新たな協定を結びたい」などの発言でハード・ブレグジット懸念が緩んでポンドが急反発し、引っ張られるようにドル円も反発して21:50には113.58まで上昇しました。
しかし1月NY連銀製造業景気指数が予想より悪化したことやダドリー・ニューヨーク連銀総裁の「最近のドル高は物価に下向きの圧力」との発言を受けて再びドル売りの流れとなり01:30には112.67まで下落しました。
その後は113.10近辺までリバりましたが、再度売り直されて112.61でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると7:10に112.54まで下げた後は反転して9:05には112.93まで上昇しました。
そこからは押し戻されて10:00には112.64まで下落しましたが、10:05から急反発して10:35には113.09まで上昇し、112.90-113.15での小動きが続きました。
しかし14:10から急伸して14:35には113.35まで上昇して113.30で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ポンド・ドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間はジリ上げとなって16:00の1.2118からメイ首相演説が始まる20:45には1.2170まで上昇しました。
演説が始まった直後から急騰して20:45の1.2170から21:45の1.2346まで急ピッチで上昇し、一旦1.2300近辺まで押した後更に上げて23:50には1.2397まで上昇しました。
その後は1.2400を挟んだ小動きとなり、04:05には1.2414を付け、1.2410でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとしばらく1.2390-1.2410での小動きが続いていましたが、9:30からジリジリと下げ出して11:50には1.2329まで下落しました。
その後は1.2340近辺でのこう着となり、1.2334で15時となりました。

左:ポンドル-5分足 右:ポンドル-1時間足
 

左:ポンドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
終日下落基調が続いて14:30には150.27まで下落し、150.30で15時となりました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値3,108.77よりも4.00ポイント安い3,104.77で寄り付いてすぐにプラテンしてからは0.0-0.5%でのプラス圏の動きが続き、3,113.01(+4.24)△0.14%で引けとなりました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  19,826.77(-58.96)
NASDAQ  5,538.73(-35.39)
・昨日のダウはトランプ次期大統領就任式を控えて手控えムードが強いなか利益確定売りも出て小幅安水準での小動きが続き、午後になると一段売り込まれましたが引けにかけては下げ幅を縮めて$58安で引け、ナスは終日軟調な展開となって0.63%安で引けました。
またメイ首相演説後に英FTSEは下落し、ドイツDAXやフランスCACは急反発しました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは8:50時点)
 20:45にメイ首相演説が始まると2.331%から21:45には2.351%まで上昇しましたが、その後は2.320-50%での上下が続き、2.325%で7時となりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨夜の英国株式市場
FTSE  7,220.38(-106.75)
・昨日のFTSEはメイ首相演説後からジリ下げが続き、1.46%の下落で引けました。

左:FTSE-1時間足 右:FTSE-日足