東京市場ザラバ~日銀決定会合の前も後も乱高下//~(2016年7月29日)

2016年7月29日

・昨日のダウは欧州株と原油価格の下落を受けて朝方は一時$100超下げる軟調な展開でしたが、ジリジリと戻して引け前にはプラテンし、小幅安で引け、ナスはハイテク企業の好決算の好決算が続いているため終日堅調な展開で小幅高で引けました。
・本日の日経は朝7:30にドル円が105.21から103.33まで188pips急落するなど荒れ模様の中で始まり、117円下窓を明けた16,359で寄り付いた後は下落して前日終値近辺で上下して前場は終了しました。
しかし昼休み中に日経先物が11:35に16,400から16,690まで急騰、12:15に16,600から15,910まで急落して激しい乱高下を繰り広げ、後場開始後は日銀決定会合の発表が遅れていたことで追加緩和への期待から上昇して12時40には16,679まで上昇しました。
12:44に日銀決定会合が発表され、結果はETF買入額を年3.3兆円から年6兆円に増額と成長資金・米ドル特則の総枠を120億ドルから240億ドルに拡大、金融機関に対するドル資金供給オペで担保となる国債を日銀が貸し付ける制度を新設が追加され他は現状維持となり、発表直後に上昇しましたがすぐに急落して16,179まで下落しました。
しかし再び上昇してプラテンまで戻りましたが、13時過ぎから再度売られ出して13時半には16,174まで下落して本日安値に接近しました。
その後は上昇基調となって14時にプラテンし、引けにかけて更に上昇が続いて、16,569.27(+92.43)で引けとなり、稀にみる乱高下の一日となりました。
また9:51から10:21まで21分の間、大阪取引所の長期国債先物が取引停止しましたが、すぐに復旧して混乱はありませんでした

結果
12:44 日銀金融政策決定会合の結果
・ETF買入額を年3.3兆円から年6兆円に増額
・成長資金+米ドル特則の総枠を120億ドルから240億ドルに拡大
・金融機関に対するドル資金供給オペで担保となる国債を日銀が貸し付ける制度を新設
・他は現状政策を維持

日経先物
16,530で寄り付き、直後から急速に下げて9:00には16,370まで下落し、そこからはリバって9:05には16,490まで上昇しましたが、9:20から再び下げ出して9:40には16,380まで下落しました。
そこからは前日終値を挟んだ16,380-440で上下し、11:00に16,340まで下げる場面がありましたが、すぐに戻して16,370-420で小動きとなりました。
しかし11:35から理由なく16,380から16,690まで310円急騰し、すぐに折り返して11:45には16,490まで下落する極悪な動きがあり、そこからは16,440-560で激しく上下し、12:44の日銀決定会合の時は16,530でした。
発表で16,530から16,700まで急伸しましたが、すぐに反転して16,130まで急落しました。
そこからは再び急伸して12:55には16,520まで上昇しましたが、13:10からは下げ出して13:35には16,190まで下落しました。
その後は再度上げ出して14:10には16,470まで上昇し、16,440-490で揉み合った後、14:50から更に上げ出して15:05には16,620まで上昇し、16,610(+200)△1.22%で引けとなりました。
現物は16,569.27(+92.43)△0.56%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値910.99よりも1.87ポイント低い909.12で寄り付いた後は、ジリ下げが続いて10:30には891.55まで下落し、そこからは890近辺で小動きとなって11:00には889.50まで下落しました。
後場になリ12:44に日銀決定会合発表後に下げとなって12:50には883.20まで下落しましたが、そこからは戻して900近辺での揉み合いとなり、14:00からは日経の上昇に引っ張られて上げ出して14:20にプラテンしてからも上昇が引けまで続き、920.40(+9.41)△1.03%で引けとなりました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は16:00に104.52まで下げた後は104.65-90での小動きが続き、02:30に一部通信社が「日銀は29日、追加緩和を検討する。経済対策と相乗効果を期待」「日銀が追加緩和決定なら政府は声明を出す方向で準備している」と伝えたことで104.80から03:40には105.50まで上昇し、その後はジリジリと押し戻されて105.32でNYクローズとなりました。
・東京時間に入った7:30に突然ニュースもなく105.21から103.33まで188pips急落し(報道では海外で誤発注とのこと)、すぐに戻して8:00には104.96まで上昇して荒れ模様で始まりました。
そこからは104.80-105.00で小動きでしたが、8:20に再び104.74から104.25まで急落し、すぐに戻して104.60-80での小動きとなりました。
しかし9:15からジリ下げが続き、11:00には下げ足を速めて103.57まで下落し、そこからはすぐに戻して104.00近辺での上下となっていました。
11:30に104.04から104.93まで理由なく急伸し、すぐに押し戻されて104.23まで下落し、再び急伸して12:30には104.93まで上昇し、12:44に日銀決定会合の時は104.59でした。
発表で104.59から105.52まで急伸しましたがすぐに反転して102.76まで急落し、12:50には102.68まで下落しました。
その後は戻して13:00には103.82まで上昇しましたが、再び下げて13:30には102.92まで下落しました。 しかしそこからは上昇基調となって14:45には103.55まで上昇し、103.61で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
国債先物は153.70近辺で小動きが続いていましたが、12:44の日銀決定会合発表直後から急落して13:25には152.52まで下落し、その後は安値圏で上下して152.62で15時となりました。
また9:51から10:21まで21分の間、大阪取引所の長期国債先物が取引停止しましたが、すぐに復旧して混乱はありませんでした

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値2,994.32よりも1.78ポイント低い2,992.54で寄り付き、前場は前日終値を挟んで小動きでしたが後場になると一段安となって、2,979.34(-14.98)▼0.50%で引けとなりました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  18,456.35(-15.82)
NASDAQ  5,154.98(+15.17)
・昨日のダウは欧州株と原油価格の下落を受けて朝方は一時$100超下げる軟調な展開でしたが、ジリジリと戻して引け前にはプラテンし、小幅安で引けました。
ナスはハイテク企業の好決算の好決算が続いているため終日堅調な展開で小幅高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足