東京市場ザラバ~日銀決定会合に向けての情報錯綜で激しい乱高下~(2016年7月27日)

2016年7月27日

・昨日のNY株は原油が4日連続の下落になりましたが、アップル決算やFOMCを控えて動きの乏しい一日となり、ダウは小幅安、ナスは小幅高となりました。
・本日の日経は12時からは上昇が錯綜して日経・ドル円が乱高下しました。
143円上窓を明けて寄り付いた後は16,600を挟んでの上下が続いていましたが、12時にフジテレビの報経済対策の事業規模は27兆円で、午後に安倍首相が公表」の報道とWSJの「日本政府は戦後最長の年限となる50年物の国債発行を検討している。」「日本銀行の金融緩和で生まれた低金利環境に乗じる。」との報道で日経先物とドル円は急伸し、後場寄り付きは16,821で寄り付き、ドル円は12時の105.26から106.54まで急伸しました。
しかし12:35に財務省理財局の見解として「50年債発行検討の事実はない」と報道が伝わると日経は16,696まで急落し、ドル円も105.46まで急落しました。
そこからは16,700を挟んだ揉み合いをしていましたが、14時前から下げ出して16,602まで下落しました。
しかし14:05に安倍首相の「経済対策の事業費は28兆円超になる」との発言が伝わると16,747まで急伸し、その後は16,700を挟んだ動きとなって、16,664.82(+281.78)で引けました。

日経先物
16,580で寄り付き、直後に16,480まで下げましたが、すぐに反転して9:10には16,640まで上昇しました。
そこからは押し戻されて9:35に16,520まで下落した後は戻して16,600近辺でこう着となりました。
しかし12:00にフジテレビ「報経済対策の事業規模は27兆円で、午後に安倍首相が公表」との報道と、WSJが事情に詳しい関係者の話として「日本政府は戦後最長の年限となる50年物の国債発行を検討している。」「日本銀行の金融緩和で生まれた低金利環境に乗じる。」との報道が流れると急伸して12:00の16,630から12:05には16,830まで上昇しました。
そこからは16,780-830で揉み合っていましたが、12:30に財務省理財局の見解として「50年債発行検討の事実はない」と報道が伝わると16,740から16,670まで急落し、その後も下げが続いて14:05には16,570まで下落しました。
しかし14:05に安倍首相が「経済対策の事業費は28兆円超になる」と発言したことが伝わると16,570から16,750まで急伸し、すぐに16,610まで押し戻された後は再度上げ出して16,650-690での揉み合いとなり、15:05には16,730まで上昇して、16,710(+370)△2.26%で引けとなりました。
現物は16,664.82(+281.78)△1.72%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値919.17よりも9.85ポイント高い929.02で寄り付き、前場は930-937での小動きが続き、後場になると924-930での小動きが続いて、923.65(+4.48)△0.49%で引けとなりました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間序盤は東京時間の地合いを引き継いで下げとなり16:50には103.98まで下落しました。
そこからは戻して104.20-50での上下が続き、22:30から上げ出して02:00には104.97まで上昇し、そこからは押し戻されて104.60近辺でこう着となって104.60でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとジリ上げとなって10:40には105.23まで上昇し、105.20近辺でこう着となりました。
しかし12:00にフジテレビ「報経済対策の事業規模は27兆円で、午後に安倍首相が公表」との報道と、WSJが事情に詳しい関係者の話として「日本政府は戦後最長の年限となる50年物の国債発行を検討している。」「日本銀行の金融緩和で生まれた低金利環境に乗じる。」との報道が流れると急激な円売りの流れとなり、11:55の105.26から12:25には106.54まで118pipsもの急騰となりました。
しかし12:30に財務省理財局の見解として「50年債発行検討の事実はない」と報道が伝わると106.48から105.46まで102pips急落し、すぐに反転して12:45に106.14まで上昇した後はジリ下げとなって13:10には105.80まで下落し、そこから下げ足を速めて13:55には105.08まで下落しました。
14:05に安倍首相が「経済対策の事業費は28兆円超になる」と発言したことが伝わると105.26から106.10まで急伸しましたが、過ぎに押し戻されて14:10には105.35まで下落し、105.50近辺での揉み合いとなり、105.51で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
前場はジリ上げが続いていましたが、12:00のフジテレビとWSJの報道で急落しましたが、すぐに反転して上昇となって13:00には直近高値を更新する153.94まで上昇し、引けにかけて再び上昇して154.00を付け、153.99で15時となりました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値3,050.17とほぼ変わらない3,050.37で寄り付き、前場は前日終値近辺で小動きでしたが、後場に入ると急速に下落して3%超の下げ幅となり、その後は安値圏で上下して引けにかけては戻しましたが3,000ポイントを割り込む、2,992.00(-58.17)▼1.91%で引けとなりました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  18,473.75(-19.31)
NASDAQ  5,110.05(+12.42)
・昨日のNY株は原油が4日連続の下落になりましたが、アップル決算やFOMCを控えて動きの乏しい一日となり、ダウは小幅安、ナスは小幅高となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足